デジタルサイネージとは、映像表示や通信にデジタル技術を使用し、モニターやプロジェクターで映像と音声を提供する広告、情報提供メディアである。
概要
IT技術の進歩により、それまではVTRやビデオディスク、アナログの映像ケーブル、通信衛星などを使わなければ実現しなかった映像広告メディアを、サーバとパソコンなどのクライアント装置、インターネットをはじめとするデジタル通信ネットワークを利用することで、低コストかつ高品質な映像広告を提供することが可能となった。
これらの技術を使って広告などの情報を屋外や店舗などに提供する装置、システムを総称して、デジタルサイネージと称される。
アイデアそのものは1990年代後半から登場していたが、広告などを表示する液晶モニターが大型化かつ低価格化が進んだこと、大規模な街頭表示向けのフルカラーLEDが高輝度かつ低価格になったことが大きな呼び水となり、2010年代から急速に普及している。
利点
- 設置場所に応じて、その地域や店舗などに密着した広告を提供することができる。
- 小規模の場合はSDカード、USBメモリーなどの交換によって、大規模の場合はインターネットなどの通信ネットワークからのダウンロード、ストリーミングによって、容易に広告内容の変更ができる。
- インターネットなどの利用によって、ニュース、天気予報、鉄道の運行状況、緊急地震速報など、生活や災害対策に欠かせない情報の提供もできる。
- ポスターやロールスクリーン広告の張り替えを行う手間が省ける。
- 液晶モニターなどを利用することで、ポスターやロールスクリーンなどしか掲示できなかった場所でも、映像広告の発信ができる。
- テレビCMのように、秒単位での表示切替による広告の切り売りができ、広告の表示回数もサーバや管理システムによって容易にチェック、管理ができる。
- スマートホン、タブレット端末と連動した広告表示も可能。
設置場所
- 屋外の街頭ビジョン(ビル、店舗の壁や屋上)
- ビル、店舗、公共施設の屋内壁面、柱、
- 店内での天吊や据え置きの液晶テレビやモニター
- 駅ホーム、コンコース
- 鉄道、バス、タクシー車内
- コンビニ、ファストフード店などのレジ
- スーパーなどのフードコートにおける、出来上がりを告げる呼び出し端末
将来的展望
基本になるのがパソコン、サーバを始めとしたITシステムであるため、関連する技術との連動も比較的容易に行える。
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関連項目
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