トヨタ・ハリアーとは、トヨタ自動車が1997年から生産しているSUV型の乗用車である。
概要
大型のクロスオーバーSUVで、この手のジャンルの先駆けと言われている。
2代目までは日本国外ではレクサスブランドで「RX」として販売されていた。3代目は国内専用となり、現行は北米輸出が行われている。
そのキャラクター性から、非常に根強い人気のあるモデルで、一度モデル廃止の話があったのを翻したほどである。
歴代モデル
初代(1997年~2003年)
1997年発売。
カムリのプラットフォームをベースに開発されている所謂「クロスオーバーSUV」であった。
販売チャネルはトヨペット店とビスタ店、ビスタ店扱いのクルーガー登場後はトヨペット店専売車となった。
エンジンは5S-FE(直4 2200cc)/1MZ-FE(V6 3000cc)の2種を設定、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されていた。
2000年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインのほか、直4エンジンが2AZ-FE(2400cc)に変更された。
2代目(2003年~2013年)
2003年発売。
エンジンは先代と同じく2AZ-FE/1MZ-FEの2種を設定。
2006年には一部改良を実施。
V6エンジンが2GR-FE(3500cc)に変更された。
2007年には一部改良を実施、グリルのデザインが変更された。
2009年には後継モデルとしてレクサスブランドでRXの販売が開始されたが、このモデルも継続販売されている。
RXの登場によりV6モデルが廃止され、直4モデルのみの設定となった。
3代目(2013年~2020年)
これまでのイメージを踏襲しつつ、さらにシャープなものとなっている。この代よりレクサスRXの系統より外れてRAV4(輸出仕様)と兄弟車となる。併せて国内専用となる。
サイズこそ大きく変わらないが、エンジンはダウンサイジングが行われ、ガソリン車は2.0リッター(3ZR-FAE)とハイブリッド車は2.5リッター(2AR-FXE+モーター)が採用された。共に直列4気筒でガソリン車は新設計の物を利用している為、先代の2.4リッターと遜色のないものとなっている。ハイブリッドはシステムでの出力が先代よりだいぶ落ちているが、燃費はJC08モードで21.8km/lであり、条件の緩い10・15モード17.8km/lの先代と比べても大幅に改善している。後年、ターボモデルも追加された。
様々な最新機構を採用しているが、スマホ全盛の時代に合わせて、ワイヤレスで充電のできる「おくだけ充電」を国内で初採用した。また、オーディオも伝統のJBL製を採用している。
現行(4代目・2020年〜)
先代からのキープコンセプトながら、よりスタイリッシュなデザインとなっている。なお、初代より続いたチュウヒのフロントエンブレムは販売チャネルが増えた事と北米輸出が行われる事から、当代よりトヨタマークとなっている。
シャーシはTNGAを採用。エンジンは2.0リッターと、ハイブリッドと組み合わせた2.5リッターがある。
北米輸出が行われており、名前はヴェンザとなっている。かつて、その名前から日本未導入モデルとして知られた車種の2代目を標榜する。
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関連項目
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