VSTOL(Vertical Short TakeOff and Landing)とは、航空機の離着陸方式の一つである。
概要
基本的に固定翼機の用語で回転翼機は含まない。航空機、特に軍用機の世界では古来より短い滑走路で離着陸できる機体の需要が根強くあり、多種多様な機体が開発され(そしてほんの一部が実用化され)た。
特に滑走距離の取りづらい航空母艦や強襲揚陸艦から離着陸する際には重要な要素。
(→艦載機)
他にもV/STOL、SVTOL、S/VTOL、と表記されることもあるが、最近は実際の運用形態に合わせたSTOVL(Short Take Off and Vertical Landing 短距離離陸垂直着陸)表記が多い。
対比して通常の離着陸はCTOL(Conventional Take Off and Landing)と呼ばれる。
…いわゆる「普通の飛行機」として、あまり呼ばれないかもしれない。
機体によっては、ヘリコプターのように垂直上昇、空中停止(ホバリング)、空中後退等の特殊な飛行が可能である。ただし垂直離陸を行う場合は 推力 > 離陸重量 にする必要があるため、燃料/ペイロードが制限される。
※ヘリコプターは垂直離着陸が得意ではあるが、基本的にVTOLには含めない。
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機体例
- ホーカー・シドレー・ハリアー及びその派生機体(ハリアー/ハリアーII/シーハリアー/マタドール/マタドールII等)
- F-35B ライトニングII
- V-22 オスプレイ
- Yak-141
- Yak-38 ※VTOLのみ
- XFV-12
- ドルニエDo 31
関連項目
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