ファントムとは、アニメ「機動警察パトレイバー」に登場した架空のロボット、戦闘兵器である。通称「亡霊」「ドクロ顔の死神」
機体概要
形式番号 | TYPE-R13X |
名称 | ファントム |
開発企業 | シャフトエンタープライズ・ジャパン 企画7課 |
主兵装 | レーザー砲 ECMジャミングポッド |
初出 | TVアニメ版機動警察パトレイバー10話 |
TVアニメ版パトレイバーの、中心的悪役であるシャフトエンタープライズ企画7課の面々と共に登場した、無人の新型レイバー(レイバーとは作中におけるロボットの総称)。全身青いボディに髑髏をイメージさせる白い頭部を持つ。最大の特徴は、頭部を発射装置とする、強力なレーザー砲を内蔵していることである。レーザー兵器は劇中の1998年においては未だレイバーには制式採用されておらず、実体弾主体の世界観の中できわめて異端な機体であった。レーザー発射時には背部のファンが全開となり、廃熱を行う必要がある。
もうひとつの兵装は、胴体に内蔵されたECMポッドである。これを展開することで、きわめて広範囲にジャミングをしかける事ができ、ファントムに接近した他レイバーは、レーダーや計器はおろか操作系そのものが使用不可能になるほど。胴体がこのECMポッドで埋まっているために、コクピットスペースがないファントムは基本的に遠隔操縦での操作が必要である。
以上の装備に加え、軍事用レイバーとしての重装甲がほどこされたファントムは、実験機にもかかわらず民間機や警察レイバーを圧倒する性能を有するが、重武装・遠隔操作ゆえの機動性能の低さ、そして胴体ECMポッドの展開時には装甲の薄い部分がむき出しになってしまうという欠点も存在する。
劇中での活躍とその後
内海課長率いる、シャフト企画7課の目的である、新型機のためのデータ収集を行う機体として開発されたファントムは、同じく7課によって密輸入された軍事用レイバー「ブロッケン」4機とともに東京テレポートに進入し、ジャミングによってテレポートの機能を麻痺させた。全ては警察や自衛隊をおびき寄せるための行動であり、中でも主人公達警視庁特車二課の使う、篠原社製パトロールレイバー「イングラム」との対戦データを企画7課は欲していたのである。
軍事用レイバー5機に苦戦する警視庁特車一課と、応援に駆けつけた特車二課。そして自衛隊の空挺レイバー「ヘルダイバー」小隊もファントムのレーザーで対空攻撃を受け、損傷を強いられる。特車二課は、ファントムを辛くも撃退したものの、海の沈没したはずのファントムの機体は発見することが出来なかった。
その後も20~21話で再登場し、今度こそはと、特車二課の野明と篠原の2人の連携によって「亡霊」を撃破することに成功したのである。しかし、幾度の交戦によって、企画7課は膨大なデータを手に入れた。そして作られたのが、黒いレイバーこと「グリフォン」。「ファントム」にまつわる怪事件は、全てはこの黒いレイバーを作り上げるための陰謀にすぎなかったのである。・・・だがそれはまた別のお話。
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放映時にプラモデルが一点発売された・・・はずだがニコニコ市場では発見できず。ECMによるジャミングに違いない。
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「ファントム」での検索では、F-4戦闘機や、女の子が拳銃をばんばん撃ちまくるゲームおよびそのアニメ化作品「ファントム」しか見つけられず・・・ECMによるジャミングに違いない。
関連項目
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