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ベン・オグリビー(Benjamin Ambrosio "Ben" Oglivie Palmar)とは、元プロ野球選手である。
概要
OB | |
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ベン・オグリビー Ben Oglivie |
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基本情報 | |
国籍 | パナマ共和国 |
出身地 | コロン県 |
生年月日 | 1949年2月11日 |
身長 体重 |
188cm 77kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 1968年 |
引退 | 1988年 |
経歴 | |
選手歴
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プロ野球選手テンプレート |
ウェイン州立大学を経て、1968年MLBドラフトにて11巡目(全体248番目)で、ボストン・レッドソックス指名を受け契約。
1971年、メジャーデビューを果たし、翌1972年には94試合に出場。ただ、当時のレッドソックスの外野陣は非常に層が厚かったため、レギュラー奪取までは至らなかった。1974年、デトロイト・タイガースへ移籍。1976年に自身初の二桁本塁打となる15本塁打を放つと、1977年には21本塁打を放ち、外野のレギュラーの座を獲得。1978年、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍すると、クリーンナップの一角として活躍。1979年に29本塁打を放つと、1980年には41本塁打を放ち、アメリカ人選手以外では初となる本塁打王を獲得し、シルバースラッガー賞も受賞するなど飛躍を遂げた。以降もメジャーリーグを代表する選手として活躍を続け、オールスターゲームにも合計3度選出されている。
1985年頃から年齢による衰えが隠せなくなり、徐々に成績が下降。ここで西武ライオンズがバブル景気によるジャパンマネーを後ろ盾に獲得に動いたが、メジャーリーグに対し強いこだわりを持っていたオグリビーはこれを固辞している。しかし1986年、5本塁打に終わり、連続二桁本塁打が途切れてしまうと、ブルワーズは若返り方針を打ち出し、オグリビーの近鉄バファローズへの譲渡を持ちかけた。前述の通りメジャーリーグにこだわりの強いオグリビーは当初「いくら金を積まれても日本へ行く気は無い!」と断ったが、交渉にあたった球団取締役から球団創設時からオーナーを務め、日本一の経験のない佐伯勇氏を引き合いに、「38年間も球団を 持ち続けたオーナーの悲願を叶えられるのは 貴方しかいないんだ」と獲得を熱望。この熱意にほだされたか、オグリビーは近鉄入団を決意した。
入団初年度の1987年、メジャーリーグ時代の実績をひけらかすこともなくキャンプから真面目に練習に取り組み、その姿勢や技術は日本野球界のOBや関係者たちからも高く評価された。しかし開幕直前に突如として帰国。破天荒な選手の多かった近鉄故に「またか…」というムードが漂ったが、開幕2試合目には帰国し、次のカードからは通常通り試合に出場。以降はリチャード・デービスや鈴木貴久、新井宏昌、金村義明らとともに猛牛打線の中軸を担い、チームは最下位に沈んだが、打率.300、24本塁打、74打点と好成績を残した。
1988年、同年もクリーンナップの一角として活躍し、リチャード・デービスが不祥事で解雇されてからはトレードで加入してきたラルフ・ブライアントとともにチームを引っ張り、オールスターゲームにも初出場を果たす。最終的には打率.311、22本塁打、65打点と前年同様好成績を残したが、優勝のかかる所謂10.19と呼ばれた大一番で破れパ・リーグ制覇を逃す。オグリビーは人目をはばからずトイレで涙を流していたという。シーズン終了後、近鉄を退団。
その後はメジャー復帰を目指したが昇格できず、そのまま現役を引退した。
引退後、2000年にはサンディエゴ・パドレスのコーチを務めた。
人物・エピソード
クローズ気味に打席にて立ち、バットをぐるぐるとせわしなく動かす独特な打撃フォームから、巧みなバットコントロールで安打を量産した巧打者。その特徴的なフォームは野球ファンたちからよくモノマネされていた。
真面目で練習熱心な人格者として知られ、その生活態度や野球への姿勢は多くの選手達の模範となった。チームメイトたちからは尊敬の念を込めて「サー」と呼ばれていた。温厚な人物でもあり、めったに怒ることはなかったが、頭部死球を受けた際には激怒し、相手投手を追い回したことがある。
球場の浴場で金村義明らと一緒に入った際、金村たちが黒人である事に全くためらいなく一緒に浴槽に浸かったことに感激し、嬉しさのあまりはしゃぎまわったというエピソードも残っている。
通算成績
打撃成績
通算:18年 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
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MLB:16年 | 1754 | 6598 | 5918 | 784 | 1615 | 235 | 901 | 87 | 21 | 69 | 560 | 35 | 852 | 122 | .273 | .336 |
NPB:2年 | 224 | 909 | 805 | 123 | 246 | 46 | 139 | 6 | 0 | 9 | 91 | 4 | 103 | 29 | .306 | .375 |
獲得タイトル・表彰
MLB
- 本塁打王:1回(1980年)
- シルバースラッガー賞:1回(1980年)
関連項目
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