ムーン=ビースト(Moon-Beasts)とは、クトゥルフ神話における独立種族の名前である。
概要
ムーン=ビーストは別名「月棲獣」「月の怪物」とも呼ばれるドリームランド(Dreamlands)に棲む生物(神)である。
ドリームランドの月は異形のものの棲む巣窟となっており、月の裏側には見たこともないような都市が存在している。
彼らはレン(Leng)の人間もどき(角と蹄を有する人間のような生物)を奴隷として扱い(まぁ彼らなら他の種族も奴隷として扱っていそうだが……)、黒いガレー船を用いてドリームランドの都市や地球にやってきて取引を行なっている。彼らのバックには何がいるのか……考えたくないものである。
レンの人間もどきたちはムーン=ビーストを崇拝しており、ムーン=ビーストはニャルラトテップを崇拝しているといわれる。ときにムーン=ビーストはレンの人間もどきを兵士として扱いその喧騒を楽しむことだろう。
ドリームランドに棲んでいるムーン=ビーストの姿を知るうえで重要になるのはこの作品だろう。
H・P・ラヴクラフト著『未知なるカダスを夢に求めて/The Dream-Quest of Unknown Kadath』
灰色がかった白い油ぎった肌はまるで目のないヒキガエルのようで、その皮膚は伸縮自在に形を変える。顔を鼻にあたるであろう部分にはピンク色の短い触手が生えている。
クトゥルフ神話におけるヒキガエルの代表格であるのはツァトゥグァ(Tsathoggua)であるが、それとはまったく関係がないであろう。
彼らはしばしその性格によってTRPGの脇役として取り上げられることがある。
主に槍を持っていることが多く楽しげに槍を犠牲者に突き刺す様子はまさにクトゥルフTRPGの醍醐味ともいうべき描写を私たちに与えてくれることだろう。
単体で現れたときは驚く程度ではあるが(それでも強敵ではあるが他の神格に比べたら……)、多数のムーン=ビーストに追われると考えると悪夢以外の何ものでもないだろう。まさにドリームランド。
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関連項目
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