八千代座とは、熊本県山鹿市にある芝居小屋である。国指定重要文化財。
歴史
熊本県北部に位置する山鹿市は明治時代、山鹿温泉郷と菊池川による水運で非常に賑わっていた。そんな中町の更なる発展を願い町の有志が金を出し合い組合を作りたてたのが八千代座である。1911年竣工。
建物そのものは歌舞伎などを行う芝居小屋形式であるが、興行は歌舞伎にとどまらず新劇・映画・老人会の会合(それ興行違う)となんでもござれ。どちらかというと芝居小屋というより市民会館的な使われ方をされてきた。
第二次大戦の戦災を生き延びはしたものの、住民のレジャー傾向の変化に伴い劇場の利用が芳しくなくなり1973年に閉鎖。その後建物は取り壊されずに残ったものの屋根の雨漏り放置など朽ちていく一方であった。そんな中1980年代に入り山鹿市の老人会を中心に保存の機運が高まり、まず『瓦一枚募金』なる募金活動で1986年とりあえず雨漏りを修復。1988年に重要文化財に指定されたのをきっかけに1996年より大修理を行い2001年に竣工した。
概要
収容人数650名ほどの芝居小屋。舞台正面の升席と左右のひな壇型、二階に分かれた椅子席がある。芝居小屋らしく舞台は廻り舞台・スッポン(せりの一種)などがある。明治時代らしく、廻り舞台に使われる鉄製レールは『KRUPP』の刻印があり、ドイツ・クルップ社製レールであることがわかる。舶来品を使うあたり、当時の山鹿がどれだけ繁栄していたかが偲ばれる。
アクセス
住所:〒861-0501 熊本県山鹿市山鹿1499 Googleマップピン
実は山鹿市には鉄道も高速道路も通ってないため行くのは結構難儀である。
自家用車ならば九州自動車道南関ICを降り国道443号線を東に行き、山鹿市に入ったら国道3号線の交差点を右折、少し進んだら警察署がある交差点があるので左折してしばらく進むと右手に専用駐車場がある。そこから先は申し訳ないがナビアプリなりぐぐ地図を印刷していくなりして自分で行ってほしい(おい)。
それ以外だと九州新幹線新玉名駅からバスが出ている。A乗り場より『山鹿温泉』行きに乗り50分揺られて『温泉プラザ前』バス停下車、そこから徒歩350mほど。やっぱりナビアプリなり(ry
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関連項目
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