卯とは、十二支の一つである。
十二支
十二支の第4位で年月日、時刻、方位などを表す。十二方位は東方、年は西暦を12で割って余りが7の年、中国暦では2月、時刻は朝の5時から7時を表す。
五行は木、陰陽は陰。十二生肖ではウサギが割り当たっている。
人名
漢字として
卯
- Unicode
- U+536F
- JIS X 0213
- 1-17-12
- 部首
- 卩部
- 画数
- 5画
- 意味
- 十二支第4位、茂る、ほぞあな。
- 字形
- 犠牲の肉を二つに分ける象形。卜辞では「祖乙に羌十又五を侑(すす)め、羊を卯(ころ)し、一牛を侑めんか」のように、牛や羊の犠牲を用いるときに使われており、肉を両分するところの象形である。
- 〔説文解字・巻十四〕には「冒(おほ)ふなり。二月、萬物地を冒ひて出づ。開門の形に象る。故えに二月天門を爲す」と、冒と卯が同声であることからそのような意味を持つとするが、卯はおおうという意味では使われない。また字形について〔説文〕は、開門の象形としているが、金文、甲骨文の字形は開門の形と異なる。
- 音訓
- 音読みはボウ(漢音)、訓読みは、さく、ころす、う。名のりに、しげる、などがある。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。1951年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首として扱われるが、卯しか属していない。
- 声符
- 卯を声符とする漢字には、貿などがある。
- 柳、留など卯を構成要素に含む漢字があるが、これは丣が変化したもので卯と関係がない。
- 語彙
- 卯飲・卯眼・卯月・卯酒
異体字
- 戼は、〔説文〕の本字。丣とは別。
- 𩇨は、〔説文〕に「古文卯」とある異体字。
- 𩇧は、〔集韻〕に「古、𩇧と作(な)す」とある異体字。〔康煕字典〕には卵の本字ともある。
- 𤕰は、〔字彙補〕に「古文卯字」とある異体字。
- 𦕔は、〔字彙補〕に「古文卯字」とある異体字。
- 夘は、〔俗書刊誤〕にある異体字。夗の異体字、外の異体字と同形。JIS X 0213第二水準。
夘
- Unicode
- U+5918
- JIS X 0213
- 1-50-41
- 部首
- 夕部
- 画数
- 5画
関連項目
- 1
- 0pt
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