十二支
十二支の第7位で、年月日、時刻、方位などを表すのに用いられる。十二方位は南方、年は西暦を12で割って余りが10の年、夏暦では5月、時刻は昼の11時から13時を表す。正午は昼の12時。
漢字として
- 意味
- 十二支の一つ、真昼、逆らう、守る、(忤、迕と通じて)背く。
- 字形
- 諸説あるが、糸の束の象形説が有力とされている。十二支に用いるのは仮借。甲骨文ではもっぱら十二支の意味で用いられる。糸の束の象形字は、ほかにも糸、幺などがある。
- 御(卸・禦)は、甲骨文で午+卩の、午の前で人が跪く形であり、祭祀の名として使われる。この祭祀は何かを禦(ふせ)ぐための儀式とする説があり、またそのことから午に守る意味があるとする説がある。
- ほかの字形説に、杵もしくは杵の形をした道具の象形説(〔六書故〕、〔説文解字注箋〕)があり、これも有力な説である。
- 〔説文解字・巻十四(段注本)〕には、「啎(さか)らふなり。五月、陰气、陽に啎逆して地を冒して出づるなり。象形。此れ矢と同じ意なり」と、地から陰気が上に出る象形として陰陽五行説によって解説している。矢と同じ意というのは上部が矢の字と似ていることから。ほかに丁+一の指事(〔通訓定声〕)、人+一+丨の会意(〔小徐本〕)ウマの手綱の象形などの説がある。
- 音訓
- 音読みはゴ(漢音、呉音)、訓読みは、さからう、うま。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 午は〔説文解字〕では部首である。ほかに啎が属する。
- 声符
- 午を声符とする漢字には、仵、汻、迕、杵、許、などがある。
- 語彙
- 午後・午餐・午食・午睡・午前
異体字
関連項目
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