台(臺)とは、以下のことを表す。
地名
台は、日本各地にある地名である。たいてい台地。
人名
漢字として
台は、二つの異なる漢字に対応している。台と臺の新字体の台である。ここでは臺、台の順で説明する。
臺
台
- Unicode
- U+53F0
- JIS X 0213
- 1-34-70
- 部首
- 口部
- 画数
- 5画
臺
- Unicode
- U+81FA
- JIS X 0213
- 1-71-42
- 部首
- 至部
- 画数
- 14画
- 意味
- 旧字は臺。
- 周囲より高い建物、高殿、物を載せておくもの、高くて平らなもの、高台、役所、朝廷、皇族や高官への敬称、御陵、という意味がある。日本語だと、土台、お膳という意味がある。
- また儓を通じて、召使い、小物、薹と通じてスゲという意味がある。颱、擡を代用する。
- 〔説文解字〕に「觀の四方にして高き者なり」とある。〔春秋左氏伝〕などには臺を築く記述があり、このような高殿は軍事や儀礼に用いた。
- 字形
- 高の省+至の会意。〔説文〕に「至に從ひ、之に從ひ、高の省に從ふ。室、屋と意を同じうす」とある。至には居住に関する意味があり、〔説文〕がいうように、屋や室も至に従う。高は高楼の象形である。〔説文〕が之に従うとしている部分は、高台の建物を示す図形らしく、高や京の卜文にもてっぺんにそのような字をもつものがある。
- 音訓
- 音読みは、ダイ、タイ、訓読みは、うてな。
- 規格・区分
- 台は常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 臺は常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 声符
- 臺を声符とする漢字には、儓、嬯、薹、擡などがある。
- 語彙
- 台閣・台観・台榭・台座・台紙・台地・台帳・台亭・台本・台笠・台覧
異体字
- 𡌫は、〔集韻〕にある古文。
- 㙵は、〔字彙補〕にある古文。
- 𡎲は、〔字彙〕にある古文。〔正字通〕は堂の古文の㙶が訛変した字という。
- 坮は、〔康煕字典〕に臺と同じとある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𡋛は、〔字彙補〕に臺と同じとある異体字。〔康煕字典〕は〔集韻〕にあるのは𡌫なので、〔字彙補〕は誤りとしている。
- 𡔼は、〔字彙補〕に臺と同じとある異体字。
- 𡐉は、〔龍龕〕に臺と同じとある異体字。
- 𦤼は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 䑓は、〔正字通〕にある俗字。JIS X 0213第三水準。
䑓
- Unicode
- U+4453
- JIS X 0213
- 1-90-57
- 部首
- 至部
- 画数
- 13画
台
- 意味
- われ、わが、星の名という意味がある。
- また以と通じて、用いる、怡と通じて、喜ぶ、養う、という意味がある。
- 〔説文解字〕に「說(よろこ)ぶなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は㠯を声符とする形声とする。ほかに㠯(厶)+口の会意で耜を清める儀礼を表すとする説(白川静)がある。
- 金文では以と同じ意味で使われ、また時代が下るに従って以から台が用いられるようになったので、以の繁文ともされる。
- 音訓
- 音読みは、イ、タイ、ダイ、訓読みは、もちいる、よろこぶ、われ。
- 声符
- 台を声符とする漢字には、佁、冶、咍、始、怡、治、苔、邰、怠、枱、枲、炱、胎、殆、瓵、眙、笞、紿、詒、貽、飴、駘、鮐、齝などがある。
- 語彙
- 台台(いい)・台位・台槐・台衡・台宰・台弼・台輔
異体字
- 檯、臺、颱の簡体字でもある。
他漢字からの書き換え
- 0
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!