――うふふ。あそびましょう。
姑獲鳥の夏とは、小説家・京極夏彦のデビュー作である。メフィスト賞創設のきっかけとなった作品であり、また後の百鬼夜行シリーズの一作目となる。
京極氏の代表作は二作目となる『魍魎の匣』だが、本作も真相のインパクトとそれが与えた影響から、人気と評価を二分する作品でもある。
概要
舞台は昭和27年。主人公・関口巽は作家でありながら怪しげなカストリ雑誌にも寄稿をしている。ある日医院の娘が二十ヶ月も赤子を身籠もっていると聞き、古本屋兼神主の中禅寺秋彦に相談を持ちかける。京極堂とも言われる中禅寺は「この世に不思議なことなど何もないのだよ」と言うのだが……
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