威嚇射撃とは、攻撃を加えようとする相手側に、銃火器の射撃を用いて威嚇する手法である。
領空侵犯・領海侵犯や接近してくる相手の航空機・船舶に対して用いる場合もある。
概要
威嚇射撃は相手の周囲に向かって発砲するので、基本的に相手に危害を与えない。
「なんか怪しいから」と言って即射殺すれば大問題であるし、犯行動機や凶器の出所、指示した黒幕といった情報の多くが失われやすいといった欠点もある。
国境・領空や領海では国際問題や戦争の火種や絶好の口実となってしまう。ただし相手が既に行動に移っている、危険が差し迫っている場合などは省略される場合もある。
また、手元が狂ったり跳弾することで相手に危害が発生することを避けるため上空に向けて発砲することもある。あくまでも威嚇を行い、お互いに危害を与えることがないように相手側に対して示している厚意でもある。黙って犯行を諦め武器を捨ててくれればやや穏便に収まる。
手順
逆を言えば「これ以上余計なことをしたら本当に撃つからな」といった最終警告でもあるため、変な真似をすれば射殺・撃墜される。素直に指示に従った方が良いだろう。ポケットや懐に手を突っ込んだり激しい動きをすれば誤認されて撃たれる場合もあるので注意。
武器やそれと誤認されている物品を捨てる、拘束や制御・把握が容易となるよう両腕を頭に乗せ膝をつく、身分証を提示するよう指示に移行する。国境においては退去や指示に従い侵犯先の空港などに着陸させられる場合もある。
その他
「こちらはいきなり射殺することなく人道的に警告、威嚇射撃までしたけど、相手は従わずこちらを加害殺傷しようとしたので射殺しました」といった法律的な説得力を付与するといった視点もある。
雑踏や騒音下でも発砲音自体が大きく目立つため、暴動などで意識を向けたり「それ以上やるならガチでやんぞ」といった警告としても作用するメリットがある。理論上は空砲でも可能。
銃社会のアメリカなどでは、日常茶飯事で良くあることだが、日本ではあまり耳にしないであろう。警察官が威嚇射撃を行うだけで、夕方のニュースになるくらい平和だからである。警察関係者にとっては、取り締まりの足枷になっているのかもしれないが、そこまではわからない。
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