山形自動車道(やまがたじどうしゃどう)は、宮城県柴田郡村田町の村田JCTから、山形県鶴岡市の鶴岡JCTに至る、高速道路(高速自動車国道)である。略称は山形道(やまがたどう)。路線番号は E48 (仙台南部道路と同一)。
現在、村田JCT - 月山IC、湯殿山IC - 鶴岡JCTがそれぞれ開通している。
概要
宮城県南部から山形県を横断し、庄内地方へ至る路線である。太平洋側の各地方と山形県内との連絡によく利用される道路である。
村田JCT - 山形蔵王ICは国道286号と、山形蔵王IC - 月山IC・湯殿山IC - 鶴岡JCTは国道112号と、それぞれ並行している。
現在のところ、月山IC - 湯殿山ICが未開通のため、庄内地方への連絡は不完全な状態である。この区間は基本計画区間のままとなっており、開通の目処はたっていない。なお、この区間は山形自動車道に並行する一般国道自動車専用道路に指定されている月山道路で連絡しているが、月山道路は急勾配・急カーブが続く山岳道路となっており、最高速度も60km/hに抑えられているなど、高速走行には適していない。また、月山道路は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路に指定されているにもかかわらず自動車専用道路ではない区間(一般道路の区間)が存在するため、湯殿山IC以西の高速道路網は飛び地状態となっている。
山形蔵王IC以東の区間は、東北自動車道と接続していることもあり、24時間当たりの交通量が1万台以上と多く、特に笹谷IC - 関沢IC間は並行する国道286号の笹谷峠が悪路であること・自動車専用道路時代の割安な料金が現在も適用されていることなどから、2万台近くの交通量がある。一方、山形蔵王IC以西は交通量が少なく、特に湯殿山IC以西は有料道路網が一旦途切れることもあり、5000台を割り込んでいる。
山形JCT以西の大半の区間が暫定2車線である。かつてはほぼ全線が暫定2車線であったが、山形JCT以東の区間は2002年までに4車線化されている。
路線名
なお、東北横断自動車道酒田線は、山形自動車道のほか、東北自動車道の仙台宮城IC - 村田JCT、日本海東北自動車道の鶴岡JCT - 酒田みなとICを含む。
通過する自治体
宮城県
柴田郡村田町 - 柴田郡川崎町 - 柴田郡村田町 - 柴田郡川崎町
山形県
山形市 - 東村山郡中山町 - 寒河江市 - 西村山郡大江町 - 寒河江市 - 西村山郡大江町 - 寒河江市 - 西村山郡大江町 - 寒河江市 - 西村山郡大江町 - 寒河江市 - 西村山郡西川町
鶴岡市
接続高速道路
施設・接続道路など
IC 番号 |
施設名 | キロ ポスト |
接続する道路 | 備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
26 | 村田JCT | 0.0 | E4 ・ E48 東北自動車道 | 宮城県 | 柴田郡 | 村田町 | |
1 | 宮城川崎IC | 10.4 | 国道286号(川崎バイパス) 宮城県道14号亘理大河原川崎線 |
川崎町 | |||
- | 古関PA | 18.2 | |||||
2 | 笹谷IC | 22.3 | 国道286号 | ||||
TN | 笹谷トンネル | ||||||
山形県 | 山形市 | ||||||
3 | 関沢IC | 28.1 | 国道286号 | 村田方面のみの出入口 | |||
4 | 山形蔵王IC 山形蔵王PA |
35.6 | 国道286号 山形市道 |
||||
5 | 山形北IC | 41.9 | 国道13号(山形バイパス) | ||||
6 | 山形JCT | 46.5 | E13 東北中央自動車道 | これより↓暫定2車線(一部4車線) | |||
7 | 寒河江IC | 53.0 | 国道112号(寒河江バイパス) 寒河江市道 |
寒河江市 | |||
7-1 | 寒河江SA/SIC/BS | 55.9 | 寒河江市道 | ハイウェイオアシス併設。 山形道唯一のGSあり。 |
|||
8 | 西川IC 西川BS |
67.0 | 国道112号 西川町道 |
西村山郡 西川町 |
|||
- | 西川料金所 | 67.2 | これより↓無料区間 | ||||
- | 月山湖PA | 81.3 | |||||
9 | 月山IC | 83.5 | 国道112号(月山道路) | ||||
基本計画区間 | |||||||
10 | 湯殿山IC | 104.5 | 国道112号(月山道路) | 鶴岡方面のみの出入口 | 鶴岡市 | ||
- | 庄内あさひBS | 113.6 | |||||
11 | 庄内あさひIC | 114.4 | 山形県道44号余目温海線 | ||||
- | 櫛引PA | 117.5 | 湯殿山方面はハイウェイオアシス併設 | ||||
12 | 鶴岡IC 鶴岡料金所 |
128.3 | 国道7号 鶴岡市道 |
↑ここまで無料区間 | |||
17 | 鶴岡JCT | 130.1 | E7 日本海東北自動車道 | 新潟方面⇔山形方面は不可 | |||
E7 日本海東北自動車道 酒田方面 |
歴史
- 1981年4月15日:笹谷IC - 関沢ICが笹谷トンネルとして開通。
- 1988年10月13日:村田JCT - 宮城川崎ICが開通。東北自動車道と接続。
- 1989年7月26日:山形北IC - 寒河江ICが開通。
- 1990年10月4日:宮城川崎IC - 笹谷ICが開通。
- 1991年7月31日:関沢IC - 山形北ICが開通。
- 1997年10月30日:庄内あさひIC - 酒田ICが開通(鶴岡JCT(当時は未開通) - 酒田ICは当時、山形自動車道として開通)。
- 1997年11月28日:村田JCT - 笹谷ICが4車線化。
- 1998年7月1日:笹谷IC - 関沢ICが山形自動車道に改称、高速自動車国道に編入。
- 1998年9月11日:関沢IC - 山形蔵王ICが4車線化。
- 1998年10月28日:寒河江IC - 西川ICが開通。
- 1999年10月29日:西川IC - 月山ICが開通。月山道路と接続。
- 2000年9月30日:湯殿山IC - 庄内あさひICが開通。
- 2001年8月9日:酒田IC - 酒田みなとICが山形自動車道として開通。
- 2002年9月16日:山形JCTが開通。東北中央自動車道と接続。山形北IC - 山形JCTが4車線化。
- 2002年10月30日:山形蔵王IC - 山形北ICが4車線化。
- 2002年11月30日:笹谷IC - 関沢ICが4車線化。
- 2004年12月20日:寒河江SICの社会実験が開始。
- 2006年10月1日:寒河江SICが本格運用開始。
- 2012年3月24日:鶴岡JCTが開通。日本海東北自動車道と接続。鶴岡JCT - 酒田みなとICが日本海東北自動車道に改称。
山形自動車道の区間の変遷
当初、笹谷IC - 関沢ICは、自動車専用道路の「笹谷トンネル」(国道286号バイパス)として開通し、山形自動車道の区間には含まれていなかった。1998年7月1日に山形自動車道の区間に編入し、高速自動車国道に指定変更された。
これとは逆に、現在、日本海東北自動車道の区間である鶴岡JCT - 酒田みなとICは開通当初、山形自動車道の区間に含まれていた。2012年3月24日に日本海東北自動車道の区間に変更され、山形自動車道の区間から外れた。
ハイウェイラジオ
管制 | 局名 | 区間 |
---|---|---|
東北支社 | 笹谷 | 笹谷IC - 関沢IC |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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