引きこもり箱入令嬢の結婚とは、北乃ゆうひがWEBで連載している小説作品。
商業向けに書籍化もされており、小説版とコミカライズ版がある。
簡単なあらすじ
「箱? 何だ……あの箱?」
成人会――貴族が17歳を迎える際に招かれる、王族主催のパーティー。
その会場の片隅に、誰もが目を引く謎の木箱が置いてあった。
誰もが気にしながら、誰もが触れることのないその箱に……この国の第二王子サイフォンが近づいていく。
そしてその箱がキッカケで知り合った公爵令嬢モカ。
サイフォンは互いの利益の為に、モカと婚約を結ぶことにする。
その出会いは良くも悪くも、国を騒がせる出来事の始まりでもあった。
概要
よくある令嬢の異世界恋愛で人気ジャンルだからよくある話だろう……と思いきや本作のヒロイン兼主人公であるモカは冒頭文にある通り、ギフトである箱魔法(!?)を使ってほぼ常時箱に引き篭もっている。特にコミカライズ版ではその光景が絵で表現されているため、華やかな貴族の世界に異物の如く鎮座する箱の存在感のインパクトは絶大である。
箱さえ除けばストーリーの展開自体は割と王道で安心して読める内容なのだが、何より箱がすべて持っていくあたりはある意味でゴリ押しと言っても過言ではない。
主な登場人物
- モカ
公爵令嬢。ある事件から人間不信に陥り、しかもギフトで授かった箱魔法でいくらでも引き篭もれるようになってしまったことから、極度の人見知りになってしまい身内以外とまともに話せなくなってしまった筋金入りの箱入り令嬢で物理的にも箱に入っている。ちなみに人間不信に陥る前は社交的だったので、本来は明るい性格で、将来も期待された令嬢だった。
この箱魔法、外観の箱が異様に丈夫なのはまだしも、中身はどうも第四の壁を超える力があるらしく異世界の物を色々取り寄せられる。空調とかのファンタジー世界のオーパーツどころか、ゲーミングチェアやら人をダメにするクッションやらまで取り寄せられる。箱魔法自体も上述以外にチート仕様があり、分体の箱は監視カメラ代わりにしたり意識を映してドローンみたいに運用可能。
- サイフォン
本作のヒーローで第二王子。箱入りと噂されたモカに興味を持つが、結果的に惹かれていくことに。基本的に興味のあること以外にはそっけないが、逆だとこだわるタイプでもある。実はモカが人間不信に陥った際の現場が初顔合わせで、当人同士は以降会わなかったが初恋同士でもある。
- カチーナ
モカの侍女だが、実際は護衛も兼ねた凄腕のスーパー侍女。モカの箱魔法を完全にサポートできるぐらいの身のこなしを誇り、コミカライズ版では忍者や怪盗に匹敵するぐらいの動きを平然とこなしている。モカも彼女を信頼し、プライベート空間である箱の中に入ることを許している。
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関連項目
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