洞くつの恐怖とは、「ぼのぼの(原作:いがらしみきお)」アニメ版第37話のタイトルである。
あらすじ
ぼのぼの、シマリスくん、アライグマくんの3人は、迷路のように入り組んだ洞くつに迷い込んでしまっていた。出口を目指して彷徨う中、ぼのぼのは突然、自分たちの後を付いてくる誰かの足音が聞こえたと訴える。自分の足音が洞くつに響いているだけだとアライグマくんは一蹴するが、心配の消えないぼのぼのは足音の正体を想像し続け……。
簡単な解説
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しまっちゃうおじさん登場回のひとつ。数あるしまっちゃうおじさん登場回の中でも「今もファンに語り継がれる伝説の名作」(しまっちゃうおじさんspecialDVDパッケージ裏面より)とされている。
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他の回ではしまっちゃうおじさんの出番はたいてい一瞬だが、この回では中盤からほぼずっと登場し続けるため、しまっちゃうおじさんの印象が非常に強くなっている。しかも、しまっちゃうおじさんは集団で登場する(これは洞くつに響く足音がぼのぼのにはたくさんの足音に聞こえたためなのかもしれない)
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洞くつに響く足音の正体をしまっちゃうおじさんの集団と妄想したぼのぼの。おじさん達は自分達を尾行しながら疲れるのを待ち、そこを捕まえようと狙っているのではないかと考えるのだった。
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真っ暗で出口の見えない洞くつを迷いながら進むというだけでも心配になるというのに、「しまっちゃうおじさん達に追跡されている」「アライグマくんとシマリスくんが先にさらわれている(という妄想)」「謎のにおい(正体:クズリくんのうんち)でアライグマくんの鼻がきかなくなって出口がわからなくなる」「たびたび登場するしまっちゃうおじさんにしまわれる場面」「いろいろ考えていたら本当にぼのぼのがアライグマくんやシマリスくんとはぐれてしまう」といった恐怖と不安をかき立てる要素が次々と重なってくる。
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極めつけが、独りぼっちになったぼのぼのが行き止まりの大きな空間に飛び込んだシーン。出口だと思って入ったのに、期待が裏切られて落胆するぼのぼの。その目の前に差し込む光と同時に、しまっちゃうおじさんが登場。ひとりふたり…と次々と現れたおじさん達は部屋いっぱいになり、ミュージカルの如く輪唱を開始、さらにぼのぼのの周りを踊りながらぐるぐると回り出す。あっけにとられ身動きの出来ないぼのぼのだが、そこへ背後から伸びてきた両手が彼の目を塞ぎ……
さぁ、つかまえた……… -
上記のような笑えるような笑えないような要素がたっぷり入っていることから、当時の視聴者の中にはトラウマとして記憶に植え付けられている人もいる。またあまりのインパクトの強さからかしまっちゃうおじさんを題材にしたMAD動画ではこの話が素材として使われることがほとんどである。
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ちなみにアニメ第48話「毎日が楽しかったら?」にもこの回で出てきたしまっちゃうおじさん達のコーラスが使われている。
関連動画
2014年7月24日に有料放送が開始されているほか、「しまっちゃうおじさんspecialDVD」にも収録されている。
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