消費するだけの場所とは、サブカルチャー界隈やネット界隈の現状である。
概要
元々アングラだったサブカルチャー界隈が、この数年の間にピックアップされ、メディア等で大きく取り上げられるようになった。
2ちゃんねるであれば、『電車男』のドラマ化によって、「アキバ系」という言葉でそのような界隈が注目されるようになり、また、ニコニコ動画のサービス開始とその後の発展に伴い、アニメやゲーム、同人や萌え、コスプレやアイドルといったオタク文化がそれまで無縁だった層にまで浸透するようになった。
その一方で、肥大化したサブカルチャー界隈において、様々な問題が発生するようになったのも事実である。
一部のファンによる限度を無視・軽視した言動や行動、コミュニティ内部での対立や誹謗中傷、低年齢化、作品の粗製濫造や供給過多、流行に乗ることばかりに目が向いた結果生まれる「どの作品も同じようなものばっかり」という状況。
独自の理念や楽しみ方・問題・意見の提示、居場所や良い意味での連帯感という、本来サブカルチャーやアングラが有していた性質が薄まり、弱体化し、やがて失われていき、行き着く先は、ただ生理的に快か不快かということばかりが重視される、本質の問われないもので溢れてしまうのではないかという危惧がある。
そこにあるのは、自調自考がなおざりとされ、自主性の伴わない単なる消費者と化した名ばかりのサブカル好きであり、目の前にあるものを貪り、大きい声で不平不満や利益をわめき散らす人間で溢れた結果、コミュニティの魅力がどんどん失われていき、結果衰退していくという末路である。
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