無条件とは、
- 無条件(ムジョウケン) - 条件を付けないこと。「無条件降伏」など。
- 無条件(ムジョッコン) - 韓国語「무조건」(ムジョッコン)の漢字表記。と言うか、漢字語「無条件」をハングル転写して「무조건」と表記するようになったという成り立ちかと思われる。
- 無条件(ムジョッコン) - パク・サンチョルの楽曲『무조건』(ムジョッコン)の漢字表記。
この記事では3.の楽曲について説明する。
概要
大韓民国(以下、韓国)の歌手박상철(パク・サンチョル)による、2005年発表の楽曲。パク・サンチョルはトロット(別名、ポンチャック)という、日本でいえば演歌のようなジャンルの歌手である。歌詞の内容は「あなたに無条件の愛をささげる」「呼ばれれば無条件にいつでも駆けつける」と言った内容。
リリース当初からもパク・サンチョルのファンからの人気はあったらしいが、リリースから数年経った2008年に、当時の韓国における大人気バラエティ番組『1박 2일』(1泊2日)内の企画として、出演者がこの楽曲で「のど自慢」のような歌番組に挑戦することになった。このことがきっかけで韓国で大ブレイクし、知名度が非常に上がった。
その後は韓国では「宴会などで歌われ踊られる定番の曲」にもなったという。企業の宴会などで、若手社員が宴会芸として歌ったり踊ったりするらしい。また、選挙の時に政治家の広告ソングに使われたりもするそうだ。
日本のアーティストも「韓国のヒット曲」としてカバーすることがあり、例えばクレイジーケンバンドが2010年のアルバム『MINT CONDITION』にてカバー(歌詞は韓国語のままだったようだ)しているほか、2015年には川﨑麻世が日本語カバー版をリリースしている。
ちなみに、韓国語における「무조건」という言葉は、日本語における「無条件」と同様に「条件無しに」という意味が基本ではあるが、他に「いつでも」「なんでも」「絶対に」「間違いなく」「文句なしに」「頭ごなしに」といった多様なニュアンスで使用されるそう。そのため、韓国語の会話で「무조건(無条件)」が出てくる頻度は、日本語の会話で「無条件」が出てくる頻度よりも高いらしい。
関連動画
「統一教会の曲」ではないらしい
日本のネット上ではなぜか「統一教会(世界平和統一家庭連合)」のイベントでこの曲が踊られている動画が注目を浴びてしまい、「統一教会の曲」扱いをされているところを見ることもある。
が、これはどうやら誤解。単に、「統一教会は韓国系であるので、韓国の定番宴会芸である「無条件」ダンスをイベントで披露することもある」というだけであるようだ。上記の経緯の通り、そもそもは特定の宗教団体とは関係が無い。
関連リンク
関連項目
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