石川県立音楽堂とは、石川県金沢市にあるコンサートホールである。
概要
特徴・歴史
金沢駅に隣接するコンサートホール。2001年(平成13年)9月21日にグランドオープン。[1]主にクラシック音楽や能楽などの伝統的邦楽を専門とするコンサートホールである。また、グランドオープン当初から日本初のプロフェッショナルの常設室内管弦楽団である「オーケストラ・アンサンブル金沢」の本拠地でもあり、定期公演がたびたび開催されている。
また、2005年~2016年の5月のゴールデンウィークには、東京など全国にわたって開催された音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(ラ・フォル・ジュルネ金沢)」が開催され、メイン会場の一つとなった。なお、2017年からは「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」にとって代わり、金沢百万石まつり、フードピア金沢と並んで金沢の一大イベントとなっている。
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ラ・フォル・ジュルネ金沢2016 最終日公演の様子 |
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オーケストラ・アンサンブル金沢 定期公演リハーサルの様子 |
館内案内
コンサートホール
石川県立音楽堂で一番のメイン会場となるホール。ここで、オーケストラ・アンサンブル金沢の公演などが行われる。「シューボックス形式」と呼ばれる、クラシックコンサートに特化した構造となっており、海外の有名クラシックコンサートホール(ウィーンのムジークフェライン、アムステルダムのコンセルトヘボウなど)では一般的な構造である。[2]
また、このホールにはドイツのカール・シュッケ社製のパイプオルガンがステージ正面に設置されており、ホールの荘厳な雰囲気を一層引き立てている。
客席は3階構造となっており、2階~3階のサイドの席はバルコニー席となっている。客席後方、ホールへの入り口部分は、1階席がエントランスホールとホワイエとクローク、2階席以上がホワイエとなっている。
収容人数 | ホール構造形式 | 残響時間 |
全席:1560席 1階:704席 2階:(バルコニー122席) 3階:442席(バルコニー134席) |
シューボックス形式 | 1.8~2.2秒 (満席時) |
製作 | スタイル | 形状・構造 |
カール・シュッケ社 (ドイツ・ベルリン) |
ドイツ・ロマンティック | パイプ数:5143本 ストップ数:69ストップ 鍵盤:4段鍵盤+ペダル鍵盤 |
邦楽ホール[4]
石川県立音楽堂のもう一つのメインホール。こちらでは、主に能楽や狂言、歌舞伎、日本舞踊など、日本の伝統芸能の公演を専門とした和式ホールとなっている。花道やすっぽん、回り舞台、奈落など、歌舞伎座や能楽堂によくある設備を取り揃え、舞台正面には松の浮世絵が描かれている。また、綴帳には、地元の加賀友禅作家が書いた友禅絵が描かれている。
客席は2階席まであり、客席後方の入り口部分はホワイエとなっている。
→ホール全容写真(Googoleストリートビュー)※前に進むと、ステージ内部を見ることが出来ます
収容人数 | ホール構造形式 | 面積 | 残響時間 |
727席 (花道使用時:629席) (桟敷席:40席) |
和風・プロセニアム形式 | 約5115㎡ | 0.8~1.2秒 (満席時) |
交流ホール(交流スクエア)
サブホールにあたる施設。小規模な公演会など様々なコンサートの会場となっている。また、公演者の練習室などを兼ね備えている。
プロムナード
音楽堂のエントランスロードにあたる部分。ここでは、公演情報を掲示したり、チケットボックスコーナーにて音楽堂主催の公演チケットを購入することができる。
音楽資料室
地下1階にあるこの施設は、音楽の専門的な資料や、オーケストラ・アンサンブル金沢の活動記録を閲覧することができる。開館日、開館時間は毎週土曜日と日曜日の10時~18時の間のみとなっている。[5]
アクセス
【住所】
〒920-0856 石川県金沢市昭和町20-1 (⇒Googleマップピンで見る)
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- クラシック
- ライブハウス
- オーケストラ
- 能楽
- オーケストラ・アンサンブル金沢
- ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン (ラ・フォル・ジュルネ金沢)
- いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭
- 金沢歌劇座
- 北國新聞赤羽ホール
- 金沢市文化ホール
- こまつドーム
- 金沢駅
- 井上道義
関連リンク・参考資料サイト
脚注
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