秋津洲・秋津島・蜻蜒洲(あきつしま、あきづしま)とは、
概要
1について
国産み神話において伊耶那岐(イザナギ)・伊耶那美(イザナミ)の二柱の神が生み出した島々の1つ。『日本書紀』では大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)、『古事記』では大倭豊秋津島(読みは同じ)と記されている。
2について
秋津はトンボの古代の名称で、日本書紀において、初代天皇である神武天皇が登山し、国土を見た際に「トンボが交尾しているような形だな。」と言ったことに由来する。
3について
第6代・孝安天皇が坐したと伝えられる宮殿。『日本書紀』では室秋津島宮(むろのあきつしまのみや)、『古事記』には葛城室之秋津島宮(かつらぎ -)と記されている。
所在地は現在の奈良県御所市室(むろ)の周辺とされる。ここには1954年(昭和29年)まで秋津村が置かれていた。
歴史学的には孝安天皇の実在は認められていないものの、ここが古代大和の氏族連合を構成する有力豪族・葛城氏の拠点であったのは確かなようで、室大墓古墳や秋津遺跡など数多くの史跡が残っている。(神話を抜きに考えると)本来の古代「秋津島(秋津洲)」とはこの地のことであり、前述の1,2を含めた由来と見られている。
これら、特に日本の総称である2に由来するものとして以下の言葉がある。
船舶
- 秋津洲(巡洋艦) - 大日本帝国海軍の防護巡洋艦。日本初の設計から建造までを国内で行った巡洋艦。
- 秋津洲(水上機母艦) - 大日本帝国海軍の水上機母艦。または飛行艇母艦。
- あきつしま(巡視船) - 海上保安庁のしきしま型巡視船の2番船。
その他実在の物
架空の人物・物
- 秋津洲(艦これ) - 「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する前述の水上機母艦をモチーフとした艦娘。
- アキツシマ - 機動武闘伝Gガンダムの小説版に登場するネオジャパンの宇宙戦艦。アキツシマ級1番艦。
関連項目
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