立ち絵とは、サウンドノベル・アドベンチャーゲーム等におけるキャラクターのグラフィックである。
対義語は一枚絵。
概要
サウンドノベルやアドベンチャーゲーム等において会話パートに使われるグラフィックである。
膝から上の人物像であることが多いが、立ち絵が表示されるウィンドウの大きさによっては胸あるいは肩から上などのバストアップで表示される形式もある。
通常は一人のキャラクターに対して基本・喜怒哀楽などの表情差分・衣装変更・ポーズ変更その他の差分が用意されており、これらを別ウィンドウで流れる地の文や会話と組み合わせることによりストーリーが進んでいく。画面上で会話に合わせて立ち絵が切り替わったり、音楽・効果音などを付け加えることにより、ノベルゲームは通常の小説よりも視覚的にわかりやすい表現を実現できる。
立ち絵は何度も使いまわせるため制作コストの節約につながる。そのためノベルゲームなどでは通常進行パートや日常風景パートなどあまり重要でないが何度も繰り返されるようなパートでは立ち絵でストーリーを進め、イベントの際には一枚絵と呼ばれるそのイベントでしか使用されない特別なグラフィックを挿入するのが基本である。
ノベルゲーム以外のゲームでも会話パートで立ち絵が採用されることも多く、フェイスウィンドウなどとも組み合わされてキャラクター同士のやり取りを盛り上げる要素になっている。
立ち絵は誰の発明かはゲーム業界では色々言われているが、シーズウェアで活躍した菅野ひろゆきがプログラミングをした『禁断の血族』が最初だという説が有力である。
立ち絵が導入される以前のアドベンチャーゲームでは、プレイ画面は背景も含めた一枚絵が表示されるだけであったが、立ち絵が発明されることで、非現実的なキャラクターを、現実的な背景に配置することで演出の幅が広がり、この手法がアニメに逆流用され、やがては京都アニメーションなどの、美少女ゲームとの相性が良いスタジオが、現実の風景を舞台に落とし込むという手法を多用し、それが聖地巡礼ブームに繋がったのだと、批評家の東浩紀は主張している。
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