ハーブ(herb)とは、薬草や香草などを意味する言葉。食材として使われるもの、芳香剤として使われるもの、薬や毒として使われるもの、様々である。
概要
いわば「有用な植物」を意味する言葉で、そのカテゴリに入る植物は果実や木皮、根茎などと含めて結構多い。「どこからがハーブでどこからが野菜」という線引きは主観によるところが大きいもので、たとえば香りの強いネギやセロリなどもハーブ(香草)と言えばハーブだし、野菜と言えば野菜になってしまうしと、非常に曖昧な概念だったりする。
おそらく食用の「ハーブ」と言われてピンと来るのは、パセリやバジルなどといった緑色鮮やかな生の草だろう。これらを乾燥させたものや、胡椒やナツメグなどの香辛料(スパイス)は、なぜかハーブとは別物として扱われることが多い。しかしその境目はやっぱりあやふやである。日本食でハーブらしき香草といえば、シソ(特に大葉)やミョウガ、三つ葉なんかが代表格だろう。広く捉えれば、薬味として扱われるものはハーブと呼べるかもしれない。
カモミールやジャスミンなど、食用ではないが香りのいい植物は、煎じてハーブティーとして利用されることがある。緑茶の茶葉も元々薬として扱われていたものであるし、いうなればこれもハーブの一種といえるだろう。
ハーブには薬草という意味もある。古くから世界中で様々な植物が薬として利用されてきた歴史があり、漢方の生薬として使われているハーブも多く存在する。ドクダミやオトギリソウなど身近なものから、ジギタリスのような毒と紙一重な薬草まで様々ある。煙草や麻薬も薬草には違いないので、近年問題視されている「脱法ハーブ(現時点で法規制から漏れている麻薬)」なんかも間違った表現ではない。間違ってはいないけど、あってもいない気はするが。
しばしば「ハーブは天然素材=体にいい=たくさん摂って大丈夫」というアレな認識をする人もいるが、誤った使い方で体に悪影響を及ぼした事例は枚挙にいとまがない。何事もほどほどに。
エスビー食品は8月2日をハーブの日として制定している (語呂合わせ) 。
関連動画
ハーブでタグ検索すると、やけにバイオハザードのプレイ動画がひっかかる模様。なんなんだ、あの鉢植え。
関連項目
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