13歳か偉いな健気だなとは、WiiU用ゲームソフト『ゼノブレイドクロス』の劇中に登場する台詞である。発言者はナギ・ケンタロウ。
概要か 細かだな 分かりやすいな。
・あらすじ
西暦2054年。人類は異星人文明同士の戦争に巻き込まれ地球を失う。地球から脱出した移民船のうちの一隻『白鯨』は、2年の放浪の末惑星ミラに不時着し、そこを新たな故郷とすることにする。そんな未知の惑星開拓のため、ブレイドという自治組織が結成されることになった―― 2か月後、記憶を失った主人公はブレイドのチームリーダーの一人、エルマに救出され、ブレイドのある人類のあらたな都市ニューロサンゼルス(以下NLA)へと導かれる……
そんな状況で、エルマはチームメンバーのリンと共にNLAを案内してくれる。その帰り、エルマチームの部屋を訪れていたのがブレイド軍務長官のナギである。
ナギはブレイドの司令ヴァンダムが主人公を新たなブレイド隊員にしたがっていることをエルマたちに伝える。だが、エルマは本人の自発的意思を尊重すべきと主張し、即答はしない。そこでナギは主人公に水を向ける。ブレイドで働いてみる気はないかと。
そこで現れる選択肢が二つ『承諾(ナギの目をみて強くうなずく)』『拒否(肩をすくめて首をふる)』
素直に考えれば選ぶべきは前者である。が、ちょっとおへその曲がったお茶目なゲーマーは選ぶだろう後者を。
すると、一瞬の間の後、今度はナギは唐突にリンに話の矛先を変える。「リンくん、君は今何歳だったかな?」「急にどうしたんですか?13歳ですけど」
勘のいい人はもうわかるだろう。そう、このナギ氏、リンが若干13歳でブレイドで働いていることを盾に主人公に婉曲的な強制をしだすのだ。
「聞いたかね。こんな子でも自分の技術を活かして働いているんだ」
なんだか耳が痛くなってくるものもあるが、頑ななプレイヤーは「働きたくないでござる」とばかりに首を縦には降らないだろう。そうしているうちにだんだん、ナギも主人公に直接言葉をかけることはせず、リンに「13歳か 偉いな 健気だな」と言って、チラリと主人公に視線を送るだけになる。
もうお気づきだろう。このやり取りはここまでくると無限ループと化すのである。まあ、本当に断れたらゲームにならないんだけど……
渋めのおじさまがひたすら13歳を推してくるシュールさが、このセリフを同作の迷台詞の一つへと昇華させている。
結果として主人公に選択の余地はないわけだが、一応言っておくとこの時点では主人公はまだNLAのブレイド関連施設しか案内されていない。そもそも、NLAにブレイド以外の仕事をしている人はいるのか、ここで自分に出来る他の仕事はないのかといった情報も一切与えられていない。
初めから選択の余地などない、とんだ圧迫面接である。
因みに、自発的意思を尊重すべきと言っていたエルマはこの一連のやり取りの間、なにも言わないし助け船も出してくれない。なんだかんだで新しい仲間が欲しかったのかもしれない。
なお、念のためナギの名誉の為言っておくと、彼は普段は篤実で軽いジョークも解する気のいいおじさまであり、決してパワハラ上司などではない。全てはひっ迫した人類の状況とブレイドの人員不足ゆえでた言葉なのだ。え、戦闘中?たのもしいじゃないか……
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