JR西日本とJR東海の所有する直流電車。電動車以外は全て二階建ての寝台車である。
概要
1998年に製造された車両で寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」及び季節臨時列車の「サンライズゆめ」に使用される。なお、方向幕は「あさかぜ」のものは準備されていたが、「サンライズゆめ」は準備されていない。[1]
スピードアップを図る為に583系以来の電車方式となっており、最高時速は130km/hに達する。
昼夜兼用の583系とは違い昼間は車両所待機である。
内装はミサワホームが担当しており、居住性に優れている。全ての寝台が個室となっており、一部屋あたりの専有面積が開放型A寝台と同等で天地寸法がそれより広い個室寝台「シングル」が通常のB寝台に1,050円上乗せされただけの料金で利用できる。A寝台となる「シングルデラックス」はビジネスホテルに迫る設備を備えており、専用のアメニティキット・シャワーカードの無料提供等が受けられる。普通車指定席「ノビノビ座席」は畳約一畳分ずつ仕切りのついた二段式のカーペットカーである。ノビノビ座席は寝台料金無しでの利用が可能。
現在5編成が在籍(JR西日本が0番台3本、JR東海が3000番台2本)しており、後藤総合車両所出雲支所と大垣車両区にそれぞれ配置されているが、3000番台も運用の関係上後藤総合車両所出雲支所常駐でJR東海から委託される形で車両管理はJR西日本が担当している。
ちなみに、サンライズ瀬戸の東京-高松・サンライズ出雲の東京-出雲市間の料金は片道で、
- ノビノビ座席・・・瀬戸:14,670円(通常期料金)/出雲:15,320円(通常期料金)
- ソロ・・・瀬戸:20,460円/出雲:21,110円
- シングル・・・瀬戸:21,510/出雲:22,160円
- シングルデラックス・・・瀬戸:27,510円/出雲:28,160円
である[2]。
参考までに新幹線+在来線の片道運賃・料金(快速マリンライナー以外は指定席利用)は、それぞれ高松:18,170円、出雲市:20,300円である。こうして比較するとシングルは新幹線+カプセルホテル代、デラックスは新幹線代+ビジネスホテル代にそれぞれ近い料金に設定されていることがわかるだろう。
寝ながら移動ができることからも、総じてどの寝台・座席でもコストパフォーマンスはかなり良好な料金設定であると言える。
関連動画
関連項目
脚注
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