サンライズ瀬戸・サンライズ出雲とは、寝台特急列車の一つ。東京駅とサンライズ瀬戸は高松駅、サンライズ出雲は出雲市駅を結ぶ。
概要
東京駅~高松駅(サンライズ瀬戸)・出雲市駅(サンライズ出雲)を走る寝台電車で、東海道本線全線(東京駅~熱海駅「東海道線」、米原駅~京都駅「琵琶湖線」、京都駅~大阪駅「JR京都線」、大阪駅~神戸駅「JR神戸線」)・山陽本線神戸駅~岡山駅(神戸駅~姫路駅「JR神戸線」)区間においては併結運転を行なっている。
その先サンライズ瀬戸は瀬戸大橋線全線(宇野線岡山駅~茶屋町駅・本四備讃線茶屋町駅~宇多津駅構内短絡線・予讃線宇多津駅構内短絡線~高松駅)、サンライズ出雲は山陽本線岡山駅~倉敷駅・伯備線全線・山陰本線伯耆大山駅~出雲市駅を経由して結ぶ寝台特急列車である。
なお、サンライズ瀬戸は多客期には松山まで延長運転されていた事もある。
航空機の最終便よりも遅く出発し航空機の始発よりも速く目的地に着ける事もあり利用者数は安定している。また、583系以来の寝台電車としても注目されている。
乗務員は2015年3月のダイヤ改正まではJR四国区間を除く全区間でJR西日本岡山車掌区・米子車掌区の車掌が乗務していたが、
ダイヤ改正以降は各JR管内の乗務員による乗務となった。(熱海駅・浜松駅・米原駅・大阪駅などで交代。JR四国内は従来通りJR四国の車掌乗務)
同じダイヤ改正によりトワイライトエクスプレスも廃止されたため、長距離列車における越境乗務が消滅した。
なお、運転士はこれまでも各JR管内ごとに交代となっていた。
2014年時点で東京駅から西へ向かう唯一の定期寝台特急。特にサンライズ出雲は出雲大社効果で利用者が増加傾向にある。
週末の下り列車の寝台券・特急券は1か月前午前10時ちょうどの発売開始と同時に満席となることも多い。
特に部屋数の少ないシングルデラックス・サンライズツイン、寝台券の不要なノビノビ座席は閑散期でも比較的確保が困難となっている。
※ちなみに、客車時代の「出雲」は京都以西は山陰本線経由であったが285系化に伴い電化されている伯備線経由に変更された。
上り列車においてはどちらかの列車が大幅に遅延又は運休した場合、併結相手が来るまで待機せずそのまま単独運転で東京へ向かうこともある。(通称:半ライズ)
大幅遅延(1時間以上)の場合、下り列車は新大阪駅・姫路駅、上り列車は静岡駅・熱海駅などで新幹線による振替輸送が行われる事がある。
上り列車の場合は東京駅到着が朝ラッシュ時間帯になる場合などに、東海道貨物線経由での運行となる場合もある。
その際、横浜駅を通過とし品川駅で運転を打ち切る場合が多い。
2014年の9月から11月の週末に、サンライズ瀬戸の下り列車が高松駅到着後、土讃線の琴平駅まで延長運転を行った。停車駅は、高松駅、多度津駅、善通寺駅、琴平駅。
松山駅延長時と同じく延長区間のみの利用は不可。また、上り列車は通常通り高松駅発での運行である。
なお、運行開始となった東京発9月5日は京浜東北線人身事故での遅れ、翌6日は小田原駅での人身事故による遅延、12日発も先行列車が鹿と衝突による遅延で3日連続の延長運転中止となった。そこ、金刀比羅宮の呪いとか言わない
運行開始から4回目の13日東京発がようやく琴平駅へ初乗り入れとなり、琴平駅に準備された歓迎ボードなどが日の目を見ることとなった。
以降も琴平駅への延長運転が何度か実施されている。
サンライズゆめの運転終了後サンライズ出雲91・92号として併結なしの1編成が多客期に運用についている。これは予備編成の285系を活用したものであるが、どちらかというと岡山~関西圏と首都圏の輸送を主眼に入れたもので、出雲市着が13時7分、出雲市発が14:37と移動には多少無理のある時間帯である(さすがに車庫の回送やリネンの交換は90分で出来ないので定期便出雲で着いて臨時便出雲で東京に向かう、またはその逆で折り返すと思われる。)
近年ではスーツ(YouTuber)の別荘と呼ばれたり西園寺(Youtuber)が鬼ごっこで鬼側に煽りを入れた場所として名前が上がることもある。
何度か鉄道・交通系YouTuberがネタにしているが東京で乗り遅れても東海道新幹線こだまを使えば熱海までに追いつくことが出来る(臨時便除く)
なお執筆者の大阪→東京で利用した場合の感想になるがノビノビ座席等は床が硬めであまりうまく眠れず(眠れないうちに米原に着いて、ちょっと寝て浜松、もう一度寝たら横浜あたりだった。)、何度か起きてしまったので寝台で眠ったほうがいいかもしれない。またシャワーはタンクの容量上たくさん使えないのでカード式なので、始発から乗車した場合でもすぐに買わないと売り切れる。大阪から乗った場合は絶望的であろう。また買えたとしても水が出る時間は7分程度なので早く洗うことをオススメする。なお、西園寺(Youtuber)の動画から分かる通り、鹿に衝突したり連結に失敗したりと何かと遅延の起きやすい電車である。スケジュールには余裕を持って動くと良い(コミケなどの同人即売会に当日入りする場合にこの列車を使うのはオススメできない。前日なら良いと思うが、特にコミケ等のサークル側の人間は遅れた場合運営などに迷惑を掛けてしまう可能性があるので注意)
例:2017年12月のコミックマーケット93では高松駅始発のサンライズ瀬戸が本四備讃線内走行中に人身事故。その影響で岡山駅でサンライズ出雲と前後入れ替えを実施した上、新大阪駅で新幹線振替となった。コミケ参加者は新大阪駅始発の「のぞみ200号」を活用したエクストリームスポーツを実施する羽目となり、一連の件は「サンライズ瀬戸際」と呼ばれた。
停車駅
サンライズ出雲 | サンライズ瀬戸 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
路線 | 上り | 下り | 駅名 | 駅名 | 上り | 下り | 路線 | ||
東海道本線 | ● | ● | 東京駅 | ● | ● | 東海道本線 | |||
● | ● | 横浜駅 | ● | ● | |||||
● | ● | 熱海駅 | ● | ● | |||||
● | ● | 沼津駅 | ● | ● | |||||
● | ● | 富士駅 | ● | ● | |||||
● | ● | 静岡駅 | ● | ● | |||||
○ | ● | 浜松駅 | ○ | ● | |||||
○ | ○ | 名古屋駅 | ○ | ○ | |||||
○ | ○ | 米原駅 | ○ | ○ | |||||
● | ○ | 大阪駅 | ● | ○ | |||||
● | ┃ | 三ノ宮駅 | ● | ┃ | |||||
山陽本線 | ● | ● | 姫路駅 | ● | ● | 山陽本線 | |||
┃ | ┃ | 上郡駅 | ┃ | ┃ | |||||
● | ● | 岡山駅 | ● | ● | |||||
宇野線 | |||||||||
● | ● | 倉敷駅 | 児島駅 | ● | ● | 本四備讃線 | |||
伯備線 | |||||||||
● | ● | 備中高梁駅 | 坂出駅 | ● | ● | 予讃線 | |||
● | ● | 新見駅 | 高松駅 | ● | ● | ||||
山陰本線 | ● | ● | 米子駅 | 折り返し 予讃線 松山駅まで 延長運転の 実績あり |
|||||
● | ● | 安来駅 | |||||||
● | ● | 松江駅 | |||||||
● | ● | 宍道駅 | |||||||
● | ● | 出雲市駅 |
使用車両
7両編成の285系「サンライズエクスプレス」(JR西日本の285系0番台、JR東海の285系3000番台の共通運用)を使用。東京駅~岡山駅の併結区間では2編成を併結し、14両編成となる。
運用が若干変則的で、車両基地のある西出雲駅(後藤総合車両所出雲支所)を起点に出雲市→東京→高松→東京→出雲市のサイクルになっている。また併結区間では運転方向に関わらずサンライズ瀬戸が進行方向前寄り、サンライズ出雲が後寄りとなる。
上記の理由によって、上りのサンライズ瀬戸が運休となった場合は翌日の下りサンライズ出雲が、上りのサンライズ出雲が運休となった場合は翌日の下りサンライズ瀬戸が原則運休となる。
特に台風接近時に瀬戸大橋線が運転見合わせとなった場合や、伯備線で大雪となった場合などには要注意である。
なお、最近車両リニューアルが行われた。2016年に全編成がリニューアルされた。
関連動画
関連商品
関連商品はサンライズエクスプレスの岡山切り離しを楽しんでいた西園寺(Youtuber)の様に置いていかれました。
関連コミュニティ
関連項目
山陰地方(鳥取・島根)へ向かう特急 |
スーパーおき─スーパーまつかぜ─スーパーいなば─やくも─はまかぜ─スーパーはくと─サンライズ出雲 |
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