Geometry Wars(ジオメトリー・ウォーズ)とは、Project Gotham Racingシリーズ(以下「PGR」)のゲーム内おまけゲームとして登場し、その後、主としてXbox360のXbox Live Arcadeで販売されている全方位シューティングゲームのシリーズである。
ニコニコ動画のタグではスペースを省いた"GeometryWars"が用いられる。他の俗称は「ジオメトリ」とか「GW:RE」、「GeoWars」等。
概要
正方形のフィールドの中で、鉤型の高性能な自機を操り、様々な敵を、触れないように射撃して倒していく。自機は2本のスティックを使って操作するが、左は自機を移動させ、右は倒した方向にオート連射のマシンガンを発射する。さらに、L/Rトリガーを引くと、ボムを撃って周囲の敵を吹き飛ばすことが出来る(得点は入らない)。
一方、敵は種類こそ少なく、弾も撃たないものの、弾を避けたり分裂したり高速突撃をかましたりなど、実に個性豊かな動きで自機に突進し、際限なく数を増やし続けるので、終いには画面を覆い尽くして逃げ場もなくなるほど大量に出現する。非常に熟練すれば半無限にプレイすることが出来るとはいえ、それでも客観的には難易度のかなり高いゲームと言われている。
人気
このゲームが大人気となった理由として、シンプルながら一度やり出すとなかなか抜け出せない中毒性、まばゆいばかりの画面描画が挙げられ、XBLA登場の最初期の作品として、長く人気を保った。物理演算を駆使して背景の格子がうねったり、大量の敵が光と共に動き回るさまは「電子ドラッグ」さながらと喩えられ、絶望的なまでの大軍から生き延びることが出来た時の満足感でアドレナリン大放出状態となる。
「Geometry Wars: Retro Evolved」は、僅か400マイクロソフトポイントで購入できる上、体験版もフリーで4分間プレイできる。その手頃さも相俟って、手を出すプレイヤーが増えたのも確かだろう。結果として、80万人以上のプレイヤーがダウンロードしており、XBLAの中でもメガ・ヒットの部類である。
直系の続編である「Geometry Wars: Retro Evolved2」も、20万人以上のプレイヤーの存在が確認され、このゲームを製作したビザーレ・クリエイションズは公式ページで1・2総計での100万ユーザー達成の記念記事を発表した。
シリーズ
Geometry Wars (Xbox/PGR2: 2003年)
記念すべき初代作品。後述の「Retro」モードに当たる。1画面のシンプルなモード。
Geometry Wars: Retro Evolved (400MSP: 2005年)
一番有名で最も多くのプラットフォーム(携帯電話含む)に移植された「Evolved」モードの他、PGR2の「Retro」バージョンを同時収録。PGR3でも体験版がプレイ可能。
「Evolved」は基本的な敵キャラが揃ったモードで、シリーズの代表作。「Retro」とのゲームシステムの大きな違いとして、ボムと自機の最大数が上限9となり、ミスせずに敵を倒し続けるとスコアの倍率が最大でx10まで上がっていく。
Geometry Wars: Waves (PGR4: 2007年)
ルールを一新し、ボムも使えず残機も1だけのサバイバル・モード。直線軌道で往復する新しい敵が主役。また大きな変化として、Geomという小さな粒々のアイテムが登場する。取ると点数の倍率が上がっていくので、スコアが指数関数的に増えていく。その代わりではあるが、敵のパターンがかなりアグレッシブになっており、腕の立つプレイヤーでも1分程度で殺されてしまう。
正当な続編「Geometry Wars: Retro Evolved 2」のベースを形作っている作品で、このゲームもモードの一つとして収録された。
Geometry Wars: Galaxies (Nintendo DS / Wii: 2007年)
任天堂のゲームハード向けに、Kuju Entertainmentが開発協力した作品で、外伝に当たる。ただし、海外版しか発売されていないので、DSは日本版でも使えるが、Wiiはリージョンロックがかかっていることに注意。
小型移植版のEvolvedに加え、今までの発想とは違った様々な約物やルールを持つ30以上の惑星を攻略するキャンペーンモード「Galaxies」が売り。Galaxiesでは、初のオプション機体であるDroneが登場し、自機を8通りの装備でサポートする。
Geometry Wars: Retro Evolved2 (800MSP: 2008年)
「Geometry Wars: Retro Evolved」の続編(2は右肩に書かれている)。ゲームの尺は短くなったが、エキサイティングな要素を絞って凝縮した6つのモードから成り立つ。
- Deadline: 3分間のサバイバル。何度死んでも大丈夫。だが、死なないほど敵の密度が上がり、高得点を狙えるぞ!
- King: 陣取りゲームのように敵が入れない地帯があるが、そこ以外では弾すら撃てないので、ゾーン間を逃げ惑え!
- Evolved: 前作に近いエクステンドあり、ボムありのモードだが、Geomシステムや高速展開で更に濃縮された時間を!
- Pacifism: ゲートをくぐって敵を誘爆させる以外、攻撃手段が一切無い。敵をひたすら避ける、左スティックだけの真剣勝負!
- Waves: PGR4で初登場、上下左右から迫る波を打ち続けるサバイバル。最終レベルでの苛烈な攻撃をゲートでやりすごせ!
- Sequence: 予め決まった配置で敵が登場する、ステージクリア型モード。自分のパターンに持ち込み、目指せ高得点!
さらに、オフライン専用なのが残念だが、協力・対戦プレイも可能となった。最大で4人までの仲間と一緒に遊ぼう。
関連動画
関連項目
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