MZ-700とは、SHARPが1982年に発売した8bitパソコンである。下記の通り性能は実にショボ…いやシンプルだが、なんだかんだでユーザには結構愛されており、不可能はないことになっていたりする。
概要
MZ-700は、最初期の国産マイコンであるMZ-80Kの後継機として開発されたホビーマイコンである。
MZ-80シリーズの最大の特徴であったクリーン設計(BASICをROMで持たず、テープなどの外部メディアから読み込む設計)は引き継ぎつつも、モニタ一体型というコンセプトからは脱却し、通常のモニタだけでなく家庭用テレビにも接続できるように設計されている。
MZ-80Kからは大幅に性能が引き上げられた(Z80 2MHz→Z80A 3.58MHz)にも関わらず、データレコーダ内蔵ながら十万円を切る低価格が評価されヒットした。しかしながら、グラフィック画面を持たず画面表示はキャラクタのみという前時代的な仕様もあって、その人気は長くは続かなかった。
同じ低価格ホビーマイコンであるPC-6001を(やや一方的に)ライバル視している。
1984年にはグラフィックとサウンド機能を強化し、クイックディスクを内蔵したMZ-1500が後継機として発売されたが、すでに市場の趨勢が決しつつあったためヒットには至らなかった。
2015年11月7日に日本テレビ系列において放送された新垣結衣主演の連続ドラマ『掟上今日子の備忘録』(西尾維新原作)第5話において、MZ-700(MZ-731)が重要なキーアイテムとして登場し、ネット上を賑わせた。
ラインナップ
- MZ-711 - 定価79,800円。低価格ではあるがデータレコーダが別売なのがネック。
- MZ-721 - 定価89,800円。データレコーダを内蔵した事実上の標準モデル。
- MZ-731 - 定価128,000円。データレコーダに加え、プロッタプリンタを内蔵した上位モデル。
性能
| CPU | Z80A 3.58MHz |
| メモリ | 64kバイト |
| 映像出力 | 40×25文字のテキスト画面のみ 各文字単位で文字色・背景色を8色から指定可能 |
| 音声出力 | 矩形波・単音 |
| 外部記憶装置 | データレコーダ(1200ボー, オーディオカセットテープ使用) |
関連動画
関連項目
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