RVFとは、本田技研工業株式会社が開発・製造していたフルカウルスポーツタイプおよびレース専用オートバイである。
400cc版・750cc版がある。
全車が4ストV型4気筒エンジンを搭載している。
400
RVF400は1985年、全日本ロードレース選手権のTT-F3クラス(2スト250cc以下 or 4スト400cc以下のエンジンを搭載した市販車をベースにした車両のみ出場可能)に参戦するために傘下の株式会社ホンダレーシング(HRC)が製造したレース専用オートバイである。ベースとなった車両はVF400Fである。
1985年・1986年のチャンピオンになるという輝かしい結果を残している。
そして1994年1月20日、公道仕様のRVF400が一般発売された。
エンジンはホンダ伝統のカムギアトレーンを採用した水冷DOHCを採用。キャブレターはバキュームピストンタイプを採用し、エアファンネルを前後不等長タイプにしたことにより、アクセルレスポンスの向上を実現した。
フレームは新設計のアルミニウム製ツインチューブダイヤモンドタイプを採用。剛性の高さとマスの集約を実現した。
サスペンションはフロントが倒立テレスコピック式、リアがホンダ伝統の片持ち式スイングアームである「プロアーム」を採用している。
市販4スト400ccクラスのオートバイでは最速クラスと言われている。弱点はヘッドライトが暗いこととスパークプラグが特殊なタイプなので入手しづらい点である。
750
RVF750は1985年、全日本ロードレース選手権TT-F1クラス(2スト500cc以下 or 4スト750cc以下のエンジンを搭載した市販車をベースにした車両のみ出場可能)に参戦するために製造された。全日本ロードレース選手権のみならず、鈴鹿8時間耐久レースやマン島TTレースに参戦した実績もある。
公道仕様RVF750は1994年1月8日発売。スーパーバイク世界選手権出場のためのホモロゲーションモデルとして500台限定発売が行われ、当時の日本国内で正規販売される国産オートバイとしては最高額の200万円であった。しかしこんなに高価でも抽選販売となるなど日本国内のバイク業界を話題をさらった一台であった。
スペック
※市販版
400 | 750 | |
型式名 | NC35 | RC45 |
全長 | 1985mm | 2110mm |
全幅 | 685mm | 710mm |
全高 | 1065mm | 1100mm |
ホイールベース | 1335mm | 1410mm |
最小回転半径 | 2.9m | 3.3m |
最低地上高 | 120mm | 130mm |
シート高 | 765mm | 770mm |
乾燥重量 | 165kg | 189kg |
車両総重量 | 183kg | 211kg |
エンジン型式名 | NC13E | RC45E |
気筒数 | V型4気筒 | |
ストローク数 | 4ストローク | |
吸排気弁構造 | DOHC | |
冷却方式 | 水冷 | |
総排気量 | 399cc | 749cc |
内径×行程 | 55mm×42mm | 72mm×46mm |
圧縮比 | 11.3 | 11.5 |
最高出力 | 53PS/12500rpm | 77PS/11500rpm |
最大トルク | 3.7kgf/10000rpm | 5.7kgf/7000rpm |
燃料供給装置 | キャブレター | 燃料噴射装置 (PGM-FI) |
エンジン始動方式 | セルフスターターのみ | |
点火方式 | フルトランジスタ式 バッテリー点火 | |
エンジン潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
エンジンオイル使用量 | 3L | 4.5L |
燃料タンク容量 | 15L | 18L |
燃費 (60km/h定地走行テスト値) |
30km/L | 22km/L |
クラッチ | 湿式多板ダイヤフラムスプリング式 | |
トランスミッション | 常時噛合式6速MT | |
タイヤサイズ | 前:120/60R17 後:150/60R17 |
前:130/70ZR16 後:190/50ZR17 |
ブレーキ | 前:油圧式ダブルディスク 後:油圧式シングルディスク |
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サスペンション | 前:倒立テレスコピック式 後:片持ちスイングアーム式 |
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フレーム形式 | ダイヤモンド式 | |
価格 | 78万円 | 200万円 |
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関連項目
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