VFRとは、本田技研工業株式会社(ホンダ)が製造している、オートバイのシリーズである。これまでに400cc・750cc版が製造され、2012年現在は800cc版・1200cc版が製造されている。
VFRシリーズ最大の特徴は、CBRシリーズと違い、V型4気筒エンジンを搭載している点である。
400
VFR400R,Zは1986年4月発売。当時活躍していたホンダ公式ワークスレーサーバイクであるRVF400(市販版RVF400とは異なる)のスタイリングを持つマシンであった。Rがフルカウル、Zがネイキッド仕様。
なお、教習車仕様の"K"と白バイ仕様の"P"もあった。1994年販売終了。
750
VFR750Fは1986年発売。ヨーロッパ市場に好まれる、丸みを帯びたジェントルなデザインが特徴だった。長距離走行時の快適性も重視しており、「スポーツできるツアラー」であった。
VFR750Rはレース用ホモロゲーションモデル。1987年8月発売。Fとは違い、まんまワークスレーサー的な雰囲気である。エンジンにはチタニウムやマグネシウム合金、車体にはジュラルミンなどの高価な金属が贅沢に使用され、価格は148万円と当時の国産バイクとしては超高価であったが、1000台の販売枠に購入希望者が殺到し抽選販売となるなど話題となった。
VFR750Pは1998年デビューの白バイ仕様である。
VFR750Kは教習車仕様。ネイキッド化・アップハンドル化はもとより、フロントホイールが17インチ化されているのが最大の特徴である。
800
VFR800は1998年発売。レース用ホモロゲーションモデルであったRVF(RC45,750cc)のエンジンをベースに排気量を拡大。2008年までは日本国内仕様も製造されていたが、現在は欧米向けのみしか製造されていない。
VFR800Pは白バイ仕様。2001年~2008年にかけて多数が配備されたが、退役が徐々に進んでおり、CB1300Pに置き換わりつつある。
VFR800Xクロスランナーは2011年発売。VFR800のエンジンを流用したデュアルパーパスモデルである。日本仕様はホンダと繋がりが深いM-TEC(無限)コンプリートマシンオンリーとなる。
1200
VFR1200Fは2010年3月発売。これまでのVFRシリーズとは少し毛色が異なり、ツアラー色が強くなっている。世界で初めてトランスミッションにDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用し話題となった。
VFR1200XクロスツアラーはVFR800Xの上位版的モデル。これもDCT採用のVFR1200XDがあるほか、日本仕様はM-TEC(無限)コンプリートマシンオンリーとなる。
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