SCP-2165とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
概要
SCP-2165は救い難き物であり、知覚力を持つ実体であるか、非知的生物なのか、無生物なのか、形而上学的概念なのかは一切不明だが、収容担当職員は知らなくても問題ないと考えている。このSCP-2165は適当に放置され、SCP-2165報告書以外のいかなる形式でも認知されるべきではなく、報告書それ自体も超時間的かつ超空間的な地点に保管される。SCP-2165は何かを起こした結果として、普遍的な総意により赦しを超えた存在であると見做されている。これにより、この行動の正確な性質は普遍的な総意により因果律から抹消されており、このSCP-2165とそれについての情報は他の生物・オブジェクト・力・概念により認知されていない。
すべてはこれまで通りである。すべては何のかわりもなかったのである。そして、赦されるべきではない。
いや、ボヤッとしすぎててわからんわ、というのが読者諸兄らのファーストインプレッションであろうと思われる。だが、このオブジェクトは報告書において本当にこれだけしか語られていないのだ。
もともとSCP-2165はDmatix氏により「500語以内でオブジェクトを書き上げる」SCP短編コンテスト
に投稿された。他の出品作品としては、●●|●●●●●|●●|●や、SCP-2851 (赤)、SCP-2351 (三羽の異常なカナダガン)などが挙げられる。SCP-2165の場合は、情報を徹底的に削ぎ落とす形で語数を削ったのだろう。
余談
日本では、ピクシブ百科事典やアニヲタWiki(仮)などでDecomissionedオブジェクトの暗喩であるとする解説がなされたことから、そういった意味での理解がされることが多い。他方英語圏では旧SCP-1926 (ミューツ) に登場するSnoozeeではないか、という説がけっこう根強い支持を集めているようだ。
SCP-1926は65体のプラッシュ製の子供向けのおもちゃであり、うち64体 (ミューツ) は大人は全長0.7m、子供は0.35mの腕のない2足歩行のうさぎのぬいぐるみ。1体 (フロップシー) のみ0.2mで他の個体に比べ更にいくつかの特徴が欠如している。
このオブジェクトはDrBerggren氏によって書かれ、支持を集めていた。しかしある日Elly Zupko氏のサイトからの文章と画像の剽窃が発覚した。最終的にElly Zupko氏の許可を得る形で旧SCP-1926は掲載を許されていたのだが、その際にSnoozeeはFlopsy (フロップシー) に名称を置き換えられたのである (参考
) 。Snoozeeはミューツたちから赦されることがないまま、SCPバースに存在することも赦されなかった。
まあ最終的にSCP-ENの盗作ポリシーが改定されたことで2020年2月に旧SCP-1926そのものが削除され、Snoozeeを迫害していたミューツたちも赦されなかったのだが。同時期にSCP-173の画像として使われていた加藤泉氏の彫刻『無題2004
』の写真も削除されており (文章はオリジナル故に存続) 、この2件に先立ってSCP-111の画像として使われていたErin Metcalf氏の『DragonSnails
』の画像も削除されていた (文章はオリジナル故に存続) 。同時期に他のオブジェクトのライセンスがあやふやな画像の大半も置き換えられているが、上述3オブジェクトは明確に他者に著作権があり、かつCC BY-SA 3.0とバッティングしてしまっていた。 これらがすべて削除されたことで、SCP-ENが抱えているライセンス上致命的だったオブジェクトはすべて問題を解消したことになる。
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関連項目
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