- アニメ「夜明け前より瑠璃色な」第3話に登場した丸いキャベツのこと。
- 転じて、アニメ「夜明け前より瑠璃色な」そのもののこと。
- green (big)コマンドの"●"のコメントのこと。
概要
アニメ「夜明け前より瑠璃色な」は、第1話こそ原作からの設定改変が目立ちながらも作画においてはこれといった問題もなく(特に冒頭の艦隊戦で作画力を使いきったとも言われる)、初見の人間からもある程度受け入れられる内容であると見られていた。
しかし、第2話で早くも作画が崩れ始め第3話の予告からもキナ臭さが漂うなど、初回以降視聴者の想像を遥かに上回るレベルの作画崩壊が発生していた。
そしておよそヒロインとは思えないほどの顔の崩れっぷりをはじめ、アニメとしても中割りが存在しない等酷い状況で、その中でも一際目立ったものが、第3話におけるヒロイン・フィーナと菜月の料理対決シーン。
彼女たちの千切りにするキャベツがどう見ても黄緑色をしたボールのように描かれていたことで、作画崩壊のネタとして有名となった、というものである。
この問題のキャベツを切るシーンについては、端から順に刻んでいく方法(千切り)と、中心から真っ二つにするのを繰り返す方法(ぶつ切り?)の2種類が描かれている。
これは、料理対決ということからキャベツの切り方によって、フィーナと菜月両者の料理の腕前を表現した(対戦両者が同じ服を着ているので判別し辛いが…)ということであったのだろう。
しかし、上述の通りボールな上、千切りのキャベツは減らず無限に湧くし、ぶつ切り?キャベツに至っては、どう見ても一般人には切れない切り方で(Youtubeに上がった「菜月のごとくキャベツを切ってみた」は当時話題になった)断面もまるでタマネギのような見事な円状であった。(お絵かきの絵のシーンは菜月が黄緑色のボールキャベツを真っ二つにする直前のシーン。)
その異様にシュールかつ衝撃的な料理のような光景は、短いカットながらも、作画崩壊の嵐とも言えるこの3話…というかこのアニメにおける象徴的なシーンであり、視聴者に強烈な印象を残したのであった。
その後、このシーンだけが一人歩きする程有名になってしまった煽りが制作側にも波及したのか、DVDでは当該のシーン(というか第3話全編)は作画が全てリテイクされている。描き直されたキャベツは異様に描き込みに気合が入っているようにも見え、比較画像や動画はこれまた格好のネタになっている。
このような作画崩壊が発生した背景には、当時の深夜アニメ制作現場はキャパオーバーにより丁寧な仕事などしていられないという事情があった。そのため該当シーンの原画担当は手間を省くため、動画担当に対して「(キャベツの位置に)丸だけ描いて、キャベツの写真を添える」という形でキャベツの作画指示を出したのだが、動画担当の元には何故か写真が届かず、描かれた通りに丸だけを作画してしまったのだという。この動画担当が下請けの中国人であり、日本のスタッフと潤滑な意思疎通が出来ていなかったのも関係しているのだろう[1]。
時折PC版の動画にもgreen (big)の"●"コメントが存在するが、あくまで”キャベツ”はアニメ版の作画崩壊に関するスラングであり、コメント荒らしと認識されかねないのでよく考えてからコメントしよう。
ついでの知識
同アニメがBS-iで放映開始されたころに、終了した同局のアニメ「MUSASHI -GUN道-」も作画崩壊がひどく、MUSASHIをこよなく愛した人たち「ムサシスト」からも多大なる支持を受けたこのキャベツ。
このキャベツが癖になりそうな人には同じ2006年にテレビ朝日系列で放映されたアニメ「内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎」をオススメします。 だっぽん!
さらについでの知識
この「夜明け前より瑠璃色な」を作ったスタッフ達、特に監督の太田雅彦はその後、中核メンバーを固定する形で『みなみけ』一期、『みつどもえ』、『ゆるゆり』、『琴浦さん』、『恋愛ラボ』などのヒット作、話題作を連発している。
さらにさらについでの知識
この黄緑色のボールのようなキャベツ、なんとヨーロッパに実在していたことが判明。まさかの作画崩壊ではなく、現実に忠実(?)だったことが判明し、ねとらぼにも取り上げられた[2]。
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https://twitter.com/muinoNo61/status/817870761616666625
関連動画
元凶
修正
関連項目
脚注
- *10年越しに明らかにされた伝説の作画崩壊「キャベツ」の誕生秘話が面白すぎる - Togetter (2016年07月19日)
- *伝説の「作画崩壊キャベツ」は作画崩壊じゃなかった……!? そっくりなキャベツが実在したとネットに衝撃 - ねとらぼ (2017年01月15日)
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