VOCALOID現代音楽とは、VOCALOIDを使った作品のうち、現代音楽のように斬新な歌詞・メロディーの楽曲に付けられるタグである。
概要
前身として「現代音楽派VOCALOID」というタグがあり、後に「VOCALOID現代音楽」へと移った。
ちなみに、現代音楽派VOCALOIDのタグが付いた最初の作品は、sansuiP制作の初音ミクオリジナル曲「アクリル」。
現代音楽という用語についてはっきりした定義はないが、ヨーロッパを中心とするクラシック音楽の歴史の中で、20世紀に出現した従来の様式にとらわれない前衛的な楽曲、あるいはその作曲家を指すのが一般的。バッハ以来の伝統的な音楽技法である「平均律」の枠を壊し、12音技法を開発・実践したシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンらが先駆けと目される。以降メシアン(フランス)、シュトックハウゼン(ドイツ)、武満徹(日本)といった作曲家が世界的に活躍することになる。
ほぼあらゆるジャンルの楽曲があるVOCALOID界隈でも、当然ながらこうした前衛作品は少なからず発表されている。
タグを付与する基準はそれぞれの主観に任されており、同じタグが付いていても、はっきり旋律があって比較的聴きやすい曲から、一度聴いただけでは理解できない曲まで幅が広い。タグの性格上、数日で殿堂入りするような例はないものの、VOCALOIDの可能性を探る上で興味深い作品が多いようだ。『experimental-001』(ゆうゆP)のように、ポピュラーソングで名声を確立しているプロデューサーが投稿した実験的な作品に付けられることもある。
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関連項目
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