ニコニコ大百科

おっぱい

愛も、生きる意味さえも失い、途方に暮れる彼女の前に……一人の男が現れた。

彼は、少女を拾い上げ助けた。
彼は、少女の愛を否定しなかった。
彼は、少女の愛を全て受け入れた。

傷ついた少女は、たちまち彼の虜になった。霞んだ世界に、彼がまた光をくれたのだ。
そして少女は、愛を取り戻した。これより先は、全ての愛を彼に捧げると誓い、彼とともに幸せに暮らした――

――これが少女自身から見た、彼女の『愛の顛末』である。

本人曰く、『愛が否定され、それを慰めてくれた男に惚れただけの話』。
ここまでならば、よくある話。どこにでもある、陳腐な恋物語だろう。

だが、他者から見たらどうか？
少女自身の愛は、どのように映っていたのだろう？
『脇目もふらず』愛に走った少女が見なかった、世界から見た場合はどうだったのか？

……では、少し『よそ見』をしてみよう。
『一途な』少女が愛した世界。そこから見た、『見落としていた』彼女の愛の話を、しよう。

ハハァッ！

……少女は、不幸だった。

少女の両親は、仲が良いとはとても言えなかった。
金にうるさく面倒くさがりの母親に、酒や女遊びに溺れる父親。日々喧嘩が絶えなかった。
さっさと離婚すればいいものを、『世間体』という存在しないものを気にして、そんなことはしていなかった。
しかし日々ストレスは溜まるばかり。そのストレスのはけ口は……娘である少女へ向かった。

幼い頃から、彼女は両親に理不尽な暴行を受けていた。
片付けが遅いだの、服が似合っていないだの、その顔がイラつくだの。
大した理由もなく、彼女は日々小さな体に傷を付けられていた。

……少女は、不運だった。

生まれつき彼女は非常に体が弱かった。
日光に当たるだけで体調が悪くなるほどに皮膚が弱く、そのため外に出るのは殆どできなかった。
さらに親からの虐待のせいで大した食事も食べられておらず、そのせいで肉付きもよくなかった。
当然筋力はほとんど無く、階段を登るだけで息が切れるほどに体力もなかった。

……少女は、それでも一途だった。

何故、どうして、そんな状況に置かれてもなお、彼女が世界を愛していたか。
その理由は、彼女が抱いた『愛』の内容にある。


――曰く。愛とは、痛みだと。

ゆ、ユベル…

――曰く。愛とは、苦しみだと。

……少女は、心の底から信じていた。
両親が自らへ行ってきた全ての仕打ちは、全て『愛』によるものだと。
だって。彼女が見た全ての人は、両親から愛を受けて育ってきたのだと言っている。
だって。彼女へそんな仕打ちをする時、両親はいつも笑っている。

――曰く。愛とは、嘆きだと。

……だから、自分が抱いたこの感情も、愛に違いない。
自分を否定する世界も、自らへ暴力を振るう両親も、自らを見ようともしない人々も。
それらは、自分を愛しているがゆえに行っている、この上ない美しいものだ。

――曰く。愛とは、破壊だと。

……返してあげないといけない。
愛は、一方通行では成り立たない。貰ったのならば、返してあげないと。
この素晴らしい感情を、みんなに与えてあげて。そして、みんなに幸せになってもらわないと……

――曰く。愛とは、殺意だと。

ユンボる

あ、おめありですー
からしさんいずりん記事更新乙ー

……結果として。
少女が住んでいた町は、廃墟となった。
生存者は、少女だけ。生物どころか建造物も自然も一つ残らず、すべて、すべて破壊された。

少女が何を願い、何を行い、何が起きたのか。
それはまた、別の機会に――

というわけで以上某死んだ魚の眼のヤンデレ枠一人AC少女のお話でした

結果的にまた爆発オチに似たものになったのは割と反省している
でもまあ話の流れ上仕方なかったんだよ許してよ

タイトル付けるなら『一途の外側』かなとか思ってました（クッソどうでもいい

さいとーさん乙ー
主観視点だからこそのズレというか、見る位置が違って初めて実態が露わになる感じが好き

石見簗瀬

ちなみに現在でもただ一人に対する愛の形としては変わってませんよ！
成長要素とか一切皆無だ！あの娘はこの日に至るまで全くブレてない！！
だってその『ただ一人』が不死身だからさ。愛を変える必要が無い。そのまま受け入れてくれるからね。
他の人は愛を伝えると『いなくなっちゃう』けど、彼だけはどうやってもいなくならない
だからこそ彼女は惚れたわけで。この辺り話に組み込むの忘れてた（馬鹿

ただ、成長ないっつっても他の愛の形も受け入れられるようにはなってます
そうじゃないとXiシリーズ崩壊してるわなそりゃな

支援

おはよぉ

ドMでもありドSでもある彼女の性質はここから来ているのもあるようなないような
だから首絞めセ◯クス好きな設定も付けました（死ぬほどどうでもいい

次誰にしようね。全員こういう話書けるから楽しいなオイ
過去の話はやっぱり考えてて楽しいよぉう…ぉうぉう…

おはようございます

支援

萌絵おめー

支援

ありがとー

少女へその術
・・・胃の笛の術のおにゃのこ版か
誰も知らんがな

団長レベル50になっちまった！

おめおめ

どもですー

レベルアップによる体力の増加が微量すぎる

そろそろ秋刀魚をかば焼きにするかな…

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