かもしかとは国鉄・近鉄・JR東日本等で運行していた列車名である。
かもしかの列車名が最初に登場したのは私鉄の近畿日本鉄道である。かつては近鉄でも列車名が当てられていて、かもしかはその一つである。南大阪線・吉野線の臨時快速・有料特急として使用されていたが、定期特急設定の際にかもしかの名称は廃止されている。
次に登場するのは長野県の国鉄篠ノ井線・飯田線沿線である。国鉄末期に急行天竜の改称で長野~松本~飯田間等に設定されていたが、急行区間は長野~松本間だけであり、民営化されてすぐに同区間を走っていた快速みすずに格下げされてしまった。
その後の一時期に奥羽本線南端の福島~山形間の臨時快速としてかもしかの名称が使われていたが、定期列車として復活するのは奥羽本線北端の秋田~青森間の特急列車である。
秋田新幹線開業に伴い、列車名の由来である田沢湖線を走っていなかった特急たざわを改称する形で特急かもしかは設定された。当初は2往復で運行されていたが、2001年3月3日のダイヤ改正で新潟~秋田~青森間の特急いなほの秋田駅以北を分離する形で3往復に増発されている。ちなみに、同ダイヤ改正では大阪~新潟~青森間の特急白鳥の新潟駅以北をいなほに分離した事から、青森駅に顔を出すいなほは存続している。
ところが東北新幹線新青森開業のダイヤ改正で、八戸~青森~弘前間の特急つがるの名称が秋田~弘前~青森間にスライドされ、かもしかの名称は廃止されてしまった。つがるは、前述の白鳥から分離して設定された新潟~秋田~青森間のいなほの秋田駅以北を分離した事から合計4往復に増発されている。
特急かもしかは設定から廃止まで使用車両は一貫して485系3両編成であったが、廃止までの数年間は年末年始に6両編成に増強しており、1往復は583系6両編成が使用されていた。
駅名 | 秋 田 駅 |
八 郎 潟 駅 |
森 岳 駅 |
東 能 代 駅 |
二 ツ 井 駅 |
鷹 ノ 巣 駅 |
早 口 駅 |
大 館 駅 |
碇 ヶ 関 駅 |
大 鰐 温 泉 駅 |
弘 前 駅 |
浪 岡 駅 |
新 青 森 駅 |
青 森 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
かもしか | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
早口駅には東北新幹線八戸開業の2002年11月30日まで停車していた。浪岡駅にはダイヤ乱れの際に臨時停車する便があった。新青森駅については在来線には駅があったものの、かもしか運行中は新幹線の駅が無かった為に停車していなかった。
1986年11月 急行天竜の改称で急行かもしかが長野~富士見・天竜峡間、長野~茅野・飯田間1.5往復・上諏訪・飯田→長野間1本の計3往復設定される。ただし全列車が松本駅以南は快速。
1997年3月 秋田新幹線開業のダイヤ改正で従来たざわとして運行されていた秋田~青森間の特急2往復の名称をかもしかに改称。
停車駅は秋田(2/2) - 八郎潟(2/2) - 森岳(2/2) - 東能代(2/2) - 二ツ井(2/2) -?鷹ノ巣(2/2) - 早口(1/2) - 大館(2/2) - 碇ヶ関(1/2) - 大鰐温泉(2/2) - 弘前(2/2) - 青森(2/2)
2001年3月 大阪~秋田~青森間の特急白鳥廃止のダイヤ改正で新潟~秋田~青森間の特急いなほの秋田駅以北分離でかもしか3往復に増発。
2010年12月 東北新幹線新青森開業のダイヤ改正で秋田~青森間の特急かもしか3往復と新潟~秋田~青森間の特急いなほ秋田駅以北分離で秋田~青森間に特急つがる4往復が設定された事でかもしか廃止。
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最終更新:2024/03/29(金) 04:00
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