のぞみ34号重大インシデント 単語

ノゾミサンジュウヨンゴウジュウダイインシデント

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のぞみ34号重大インシデントとは、2017年12月11日に発生した台車起因の鉄道インデントである。

概要

2017年12月11日JR西日本所属のN700系5000番台K5編成にて発生したインデントであり、製造時の川崎重工業(現:川崎車両)における不適切な作業に起因する台車不具合により生じたインデント。走行を続けていれば脱線の危険性もあった事である。
当該編成はインデント当日には「のぞみ15号(15A)」として東京博多行きとして運行後、折返し「のぞみ34号(34A)」として博多駅から東京駅へ向かっていた。なお、15Aとして運行中に東海道新幹線内で台車温度検知装置が温度上昇を検知したが、その際は基準範囲内であったため運行は継続された。

なお、詳細な事故検証の内容については関連リンクを参照されたい。

34Aの経過

山陽新幹線

東海道新幹線

その後の対応

JR東海は15Aの段階で温度上昇を検知していた台車温度検知装置の基準値引き下げを実施。また、台車交換等にかかった費用をJR西日本へ請することとした。
JR西日本検証結果を表のうえ、機強化のために新幹線運行本部の組織改正を実施。新幹線総局体制へ事実上先祖返りさせた。また、インデント後は「異常があればなく止める」こととしたうえで、検力の向上に着手した。加えて、JR東海が導入していた台車温度検知装置を導入した。
また、両社は台車を緊急点検し、問題のあった台車については交換した。

なお、JR東海社長は「せめて新大阪駅で検するようにしてくれれば」とJR西日本に苦言を呈している。実際に新大阪駅での検も手配されるはずだったが、保守担当の意思疎通の行き違い(とJR東海管轄の新大阪駅で検することに対する遠慮)で実現できなかった。

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