「キノヴォリ (Киноволь / kinovoli [kinóvəlʲ]) 」とは、サー=バル・キャットが用いる究極の奥義である。
敵から逃げたり隠れたりするときに発動し、サー=バル自身と、彼女が継承者として認めた者のみが使用することができる。
……というのはもちろん大嘘で、アニメ『けものフレンズ』のワンシーンにおけるサーバルの言動を指すネタである。
この項では「キノヴォリ」並びに、同一シーンのネタである「ミャンミャンゼミ」についても記述する。
カメムシ目 セミ科 ネコモドキ属 ミャンミャンゼミ Meow-meow cicada |
第1話「さばんなちほー」のワンシーン。かばんとサーバルの二人がサバンナを移動中、バオバブの木が多く生える地域を通過する。そこでサーバルは思いつきで「逃げたり隠れるときに便利だ」と木登りを提案し、お手本として登ってみせた。
……のだが、木を駆け上っていく最中のサーバルの声がセミ(特にミンミンゼミ)の鳴き声を彷彿とさせ、絵的にもセミそのものだったことも手伝い、いつしかその姿は「ミャンミャンゼミ」と呼ばれるようになった。
最初に1回「みゃーん」と伸ばしてから、畳みかけるように短い「みゃ」を18回繰り返し、最後に「みゃあーっ」と伸ばして締める、計20回1セットというのがポイント。音程が次第に高くなっていく点もどことなくセミっぽい(最初のほうが『ド』に近い音なのに対し最後のほうは『ファ#』に近い)。
劇中ミャンミャンゼミが鳴いているシーンの一覧。「みゃー!」と一回鳴くだけのものは掲載していない。
話数 | 時間 | シーン |
---|---|---|
1話 | 10:09 | サーバルがバオバブの木を駆け上るシーン。元祖ミャンミャンゼミ |
2話 | 15:46 | サーバルが助走を付けて川に飛び込むシーン |
19:36 | サーバルがジャパリバスの運転席を持ち上げるシーン(どちらかというと『にんにんにん…』に近い) | |
3話 | 11:34 | サーバルが「高山(こうざん)」の崖を駆け上るシーン |
5話 | 0:54 | サーバルがジャパリバスの運転に興味を持つシーン |
6話 | 10:02 | サーバルが、シロサイとの決闘練習中に高所からシロサイに殴りかかろうとするシーン |
7話 | 13:57 14:21 |
サーバルがカレーの具材を切り刻むシーン(二回) |
ニコニコ動画ではこのセミのような鳴き声がネタにされ、MADがいくつか投稿されている。
ミャンミャンゼミもといサーバルによる実演後、かばんも木登りに挑戦することになる。しかし運動神経のあまり良くないかばんは数メートルの低木ですらうまく登ることができず、サーバルの手助けによりやっとのことで頂上に到達できた。
かばんの木登り成功後、サーバルが「いいでしょ!木登り!」と声を掛けるのだが、中の人の独特な発音により「キノヴォリ!」と聞こえてしまい、ニコニコ動画においてはこれがテンプレコメントとして定着した。
その後、第8話でかばんとサーバルが木登りをするシーンが再来した。こちらでは、数メートルとはいえかばんはほぼ自力で登りきることができるようになっている。このかばんの成長に対し、サーバルは「キノヴォリうまくなったね!」と褒めている。
第8話で木登りシーンが再登場したことにより、第1話の「キノヴォリ」シーンが実は伏線であったとされ再評価された。それでもなお、第1話での当該シーンは、気の抜けたコミカルなBGMに加え「バオバブみを感じる」「ボブみを感じる」などのネタコメントも手伝い、「ほのぼの系ギャグシーン」の一つとなっていた。
なっていたのだが……。
ここから先は、アニメ『けものフレンズ』の重大なネタバレを含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
第11話最終盤、ジャパリバスを使って巨大セルリアンを港へ誘導する作戦に失敗し、セルリアンの攻撃からかばんを庇ったサーバルがセルリアンの体内に飲み込まれてしまう。助けようとするかばんだが、ヒグマの説得により、サーバルを見捨てて次の作戦に移行することに合意した様子を一旦見せる。
作戦のためにヒグマが先にその場を後にするが、一緒に走ってくるはずのかばんはヒグマを追いかけず、単独でサーバルを救うための作戦を開始する。
セルリアンの体内に飛び込み、木に結びつけたロープを使って力尽くで引っ張り出すというものであるが、巨大セルリアンの背中に飛び移るために、木登りを始めたのである。
最初は何度も滑り落ちてしまうが、少しずつ着実に登っていき、ラストスパートとしてサーバルを真似するかのように「みゃみゃみゃみゃ……!」と声を発し、自身の身長の十倍は優に超えるであろう巨大セルリアンの背中の高さまで一気に登りきった。
第8話で回収し終えたと思われていた「木登り」の伏線を、あろうことかミャンミャンゼミボイス付きで再び回収したことで、第8話のそれはかばんの成長を描く中間点であったことが明るみになった。
第11話での一連のシーンは、「当初は『逃げたり隠れたりするため』、すなわち『防衛術』として教えてもらった技を、防衛とは真逆の方向で発揮する」、「親友を救うために親友から受け継いだ技を借りる」という、王道ながら胸と目頭が熱くなる展開と評価されている。
ちなみに言うと、かばんの発した「みゃ」の回数は、第1話でサーバルが実演した「ミャンミャンゼミ」と同じ、「長めの1回+短い18回連続+締めの長い1回」で計20回だったりする(最初の呻き声を除く。強引すぎるし偶然であろうが)。
木登り後の展開は、第11話本編を視聴、もしくは「けもフレ11話ショック」の項を参照されたい。
第11話のテレビ放送終了後、ニコニコ動画の第1話本編、特に第11話への伏線の一つとなった「キノヴォリ」シーンは、それまでの「ミャンミャンゼミ」「バオバブみ」「ボブみ」「キノヴォリ!」等のネタコメントが絶滅危惧種となり悲痛のコメントで溢れかえるようになった。
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最終更新:2024/05/08(水) 23:00
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