セミとは、以下を表す。
人類、とりわけ日本を含むアジアにとっては、馴染みの深い昆虫の一つで、昆虫採集の対象とされることも多い。
卵から幼虫となり、地中でおよそ3年~17年に渡り過ごし、その後地上に出て木に登ってから羽化し、成虫となる。
ホタルと同様、儚い命の代名詞であるが、実際は1か月弱ほどを地上で過ごす。とはいえ、土の中で過ごす期間と比較して非常に短いのは言うまでもない。だが、地中で過ごす時間を考えると昆虫としては異例の長生きの部類である。
また、夏に鳴き声が聞こえることから、夏の風物詩としても知られているが、種によっては、春や晩秋になっても鳴き声を出すものもある。
ちなみに、ひぐらしは「○○ゼミ」と呼ばない数少ない蝉の一種である。
セミは限られた期間に大量発生することで、交尾の成功率を高め、外敵から狙われる確率を下げている。
地中にいるセミは合図を出せないため、時期を合わせて成虫になるには遺伝子に組み込まれた体内時計を頼ることになる。
違う周期のセミ同士が交配するとその体内時計が狂い、少ない個体で出現することになる。
それは例えば、10年周期のセミと15年周期のセミは30年で交雑し、40年目で15周期のセミの血が混じった種と交配すると55年に出現するグループが出来てしまう。このグループが次に現れるのは65年と70年。
生物は一定の個体数を保てないと加速度的に絶滅へ向かうため、周期のズレたグループは自然界に淘汰される。
10、11、12、13、14、15周期のセミが221年以内にカチ合う回数は、10年が11回、15年が9回、12年と14年が7回、
素数年である11年と13年が最小の6回となる。
15年眠っていたセミより、11年眠っていたセミのほうが少ないリスクで種を残すことができる。
さらに始めに周期が重なる年数は10周期と15周期が30年。12周期が60年、14周期が70年。11周期が110年、
13周期が130年となり、素数の年数とぶつかるまでにかなり淘汰される。
実際にアメリカには13周期と17周期の「周期ゼミ」あるいは「素数ゼミ」と呼ばれるセミがいる。
同じ地域にいるわけではなく、絶滅したグループもいるため全くセミがいない年が数年続くことがある。
一度大量発生すると、捕食者も食べきれないといわれる程出現すると言われている。
小学生の自由研究としてもよく捕まえられるセミだが、幼虫のセミは研究対象として極めて難易度が高いためわからないことが多いという。
アブラゼミの卵は翌年の夏に孵化して、6年後に成虫に羽化する7年ゼミといわれているが、5年、7年で成虫になるものもいる。
12、14、15、16、18周期のセミの化石が発見されているが、素数である11年と19年の周期ゼミは発見されていない。
季節が夏の作品では雰囲気作りの一環としてセミの鳴き声が挿入されることが多い。また、特撮などでは怪人や怪獣のモチーフとなることもある。
※蝉がつくもの、または元の単語が昆虫の蝉の意味である「セミ」のみを扱う。
掲示板
70 ななしのよっしん
2023/08/13(日) 05:22:14 ID: 9EK6C4fFk6
ヒグラシやツクツクボウシの記事があってアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミとかの記事がないの意外だ。
てか意外と日本のセミって多いんだね、鳴き声集とか聞くと知らないの多くてビビるわ。
71 ななしのよっしん
2023/08/14(月) 02:21:33 ID: GJsGUH1KD2
食べるためにセミ乱獲、日本の公園「捕らないで」と中国語で表示
https://
72 ななしのよっさん
2023/09/03(日) 23:07:18 ID: YBllEcDAAE
セミって実入りは良いけど、あそこまで成長するのに何年もかかるだろうから食用に養殖するにはコスパ悪そうだな。
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最終更新:2023/12/01(金) 01:00
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