キハ75形とは、JR東海(東海旅客鉄道株式会社)が開発・所有する近郊形気動車である。
老朽化した旧国鉄の一般・急行型気動車の置き換えを目的にJR東海が開発した気動車で、ステンレスの車体に3扉、座席には転換クロスシートを採用、エンジンにはキハ85系で実績のある米国カミンズ社製(但し、エンジンの製造工場は英国)のC-DMF14HZB(350ps) エンジンを使用、電車並みの加速力を持ち、営業最高速度120km/hを出す事が可能となっている。
現在は0・100・200・300番台が主に快速「みえ」号で、1200・1300・3200・3300・3400・3500番台が主に高山本線、太多線で普通列車として運行されている。
1200・1300番台は200・300番台に耐寒対策を施工したもの、3200・3300番台は200・300番台にワンマン対応改造・耐寒対策を施工したもの、3400・3500番台は400・500番台に耐寒対策を施工したものである(400・500番台は元からワンマン対応)。
また、3400・3500番台への改造により400・500番台は消滅している。
いずれの運用でも2両~4両での運用が中心である。また、かつては急行「かすが」号にも使用されていた。
この他、臨時列車にも使用され、鈴鹿サーキットでイベントが開催されれば臨時列車として動く事も少なくない。また、2009年11月1日(日)に臨時快速「佐久間レールパークフィナーレ5号・12号」で全線電化路線のローカル線「飯田線」へ入線し豊橋~中部天竜を4両編成で走行、ファンの注目を集めた。(キハ75形は豊川日本車輌製造へATS改造のために、東海道線~飯田線を自力回送された事があるが、営業列車として飯田線を走行した事は前例が無く、極めて異例である。)
飯田線での営業運転は2013年11月9日~10日の二日間にも行われている。この時は豊川市で開催されたB-1グランプリへの来場者の輸送を目的としており、豊橋駅-豊川駅間(回送列車としては長山駅まで)での運転だった。
ちなみに飯田線の臨時列車にキハ75が投入されたのは、変電所容量が電車列車の増発に耐えられないためとまことしやかに語られている。
以前は武豊線でも運行されていたが、武豊線が電化されたため撤退した。
このキハ75形も製造・投入から30年が経過していることから、老朽化取り替えのために後継車種としてハイブリッド式のHC35形が新製されることとなった。2両編成19本が製造され、2028年度から2029年度にかけて置き換えが実施される。
なお、快速「みえ」用は転換クロスシート・ロングシートの構成で、高山本線・太多線向けはロングシートとなる。
ニコニコ動画においては、武豊線の列車をメインに車窓動画などが上げられている。
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最終更新:2025/12/12(金) 12:00
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