313系とは、JR東海(東海旅客鉄道)の直流近郊型電車である。
1999年(平成11年)に登場。103系、113系、115系、123系、165系などの国鉄形車両を置き換えた。
2両・3両・4両・6両編成が存在、主にJR東海管内の電化区間で運行されている。
VVVFインバーター制御(IGBT素子)で設計最高速度は130km/hだが、130km/h運転は「セントラルライナー」のみ実施されたものであり(2013年3月廃止)、「特別快速」などでは120km/hにとどまっている。警笛は空気笛のみ。
様々な仕様の差異に応じて細かな番台区分が設定されている。
ローカル区間のワンマン運用から名古屋地区の新快速列車まで幅広い運用に就いている。
211系、213系、311系との併結も可能で、その際には313系が併結相手の性能に加速率などを合わせる設計となっている。
ちなみに、愛環2000系やあおなみ線1000形は、この形式を参考にして製造されている。
全編成の制御付随車。米原、名古屋寄りに連結。車内設備の他にコンプレッサー(CP)容量で番台区分がなされている。
トイレ付き。
3両編成以上の編成に連結されている中間電動車。3両編成の場合熱海、中津川寄りの台車のみが電動台車。米原、名古屋寄りの台車は付随車と同じ台車を履いている。
4連以上の編成ではパンタグラフ搭載。3連は非搭載で3次車以降はCPも搭載する。
4連以上の編成に連結されている中間付随車。313系の中で最も在籍車の少ない区分である。
1300、1700、2350、3000番台はパンタグラフを2基搭載、その他の車両は1基搭載している。
転換クロスシート車(ドア付近固定)で車端部も固定クロスシートを装備、クハ312のCPは大容量のものを装備している。立席スペースを確保するため扉間配置は311系より1列少ない5列となり、シートピッチも910mmから35mm狭い875mmに詰められているが、足元空間は910mmピッチと同じ座面間430mmを確保しており、座面の奥行きを35mm切り詰める代わりにシートの背もたれを中折れ式にすることで視覚的な狭さを感じにくい工夫がなされている。
編成単位では4両編成がすべて大垣車両区に配置されており、主に東海道線浜松~米原間で、快速列車や普通列車を中心に投入された。ほかにも1000番台と1500番台のクハが共通仕様になることからクハ312-0を名乗っている。なおクハが(先に登場したとはいえ)何故か1000番台から先に符番していき6まで使用されてしまったため、0番台編成のクハは7から始まっている。なので編成内で車番がずれるという珍しいことが発生している。
CP容量の統一などもあり3次車以降では0番台仕様の増備車が一切登場していない。
0番台の2連版でクハのCP容量は0番台の半分。大垣車両区に新製配置。ほぼ4・6両編成の増結用編成である。過去には飯田線や美濃赤坂支線でも使用されていた。
3次車以降ではCPが300番台のものに統一されたため1000番台のクハが0番台に代わり当番台が+100の400番台として連結、大増殖した。
0番台の中央西線用で車端部はロングシートになっている。クハは0番台なのでクハ312-1000(1500)は存在しない。
すべて神領車両区に新製配置され、主に中央線(名古屋~中津川)の間で、よく211系と連結され快速列車や普通列車に使用されていた。3次車以降では後述の1100番台に移行している。
315系導入に伴い全3編成が大垣車両区へ転属され、現在は東海道線(静岡~米原間)・武豊線で運用されている。
1000番台の3連版。神領車両区に新製配置、3次車以降では1600番台に移行。
315系導入に伴い全3編成が大垣車両区へ転属され、同時期に転属された1600・1700番台を含む3両編成同士で6両編成を組んで東海道線(浜松~米原間)で運用されている。
神領車両区と静岡車両区に新製配置され、中央線・篠ノ井線の中津川~松本間、関西線、御殿場線、身延線のワンマン運転を行うために投入された。ワンマン列車のため、2両編成で、ボックスシートのセミクロス仕様となっている。これ以外にも東海道線熱海~静岡間で使用されたり、中央線の名古屋~中津川間で、211系等と連結して使用されることがあった。
神領車両区所属車は全編成が大垣車両区へ転属しており、基本的に飯田線と美濃赤坂支線のワンマン運用に入っている。東海道線(浜松~米原間)についてもごく一部の定期列車のほかダイヤ乱れや運用上の都合で300・5300番台の代走で運用に入っていることがある。
元々は神領車両区に配置されており、主に優等列車「セントラルライナー」で使用されていた。現在は静岡車両区に配置されている。
転換クロスシート、車端部は固定クロスシートで、「セミコンパートメント」と言うらしい。(ただしテーブルが付いているだけである。)他の番台よりグレードアップがされており、他の番台で詰めているシートピッチを標準寸法の910mmに戻したり、ブラインドではなくカーテンになっていたり、日差しを防ぐために窓の色が変わっていたりなど、若干の変化がある。3両編成で、名古屋~中津川で先に述べたように「セントラルライナー」(着席整理券310円が必要)、間合いや送り込みで快速や普通にも運用されているときがあった。2013年3月のダイヤ改正で「セントラルライナー」が廃止されてからは快速・普通を中心に中央線のホームライナーにも充当されていたが、ホームライナーの座を383系に奪われたあげく、中央線への315系の導入が進んだことで、2022年3月ダイヤ改正で全て静岡に転属することになった。
現在は静岡地区で主に東海道線の普通列車運用に入っており、211系と連結されて運行されている(211系にはトイレが無いため)。静岡地区で珍しいクロスシートと言うこともあり、青春18きっぷ利用者にとっての乗り得列車と化している。ただ、地元利用者からすると乗車しづらいことや、クロスシートを転換させるのが面倒なこともあってか、ラッシュ時にはあまり好まれていないご様子。
313系で唯一130km/h運転を行っていた車両であるが、2013年の「セントラルライナー」廃止に伴い130km/h運用は消滅した。
「セントラルライナー」が予想以上に乗車率が高かったので、2編成製造された。初期車の8000番台と装備はまったく変わらない。製造した年が違うだけで運用上も全く区別されていない。
細かい変更(車両間の扉を開きっぱなしにしないための機能の追加)とかもあるけど省略。
1100番台もすべて神領車両区に新製配置された。基本的には1000番台と同じで、Tc車が400番台(初期車は0番台)になったりサハにもCPを搭載していたりする。運用は初期車と区別されていないようであった。
1000番台同様、315系導入により大垣車両区に転属され現在は東海道線(静岡~米原間)・武豊線で運用されている。
1100番台の3連版。神領車両区に新製配置。のちに大垣車両区に転属された。
こちらも神領車両区に配置されていたが、現在は大垣車両区に配置されている。主に飯田線で使用されている。1600番台をベースにパンタグラフが2基(1600番台は1基)設置、半自動ドアスイッチ、スノウブラウやセラミック噴射装置、発電ブレーキを搭載している。そのため別区分になった・・・と思われるのだがクハは引き続き400番台だったりする。
運用範囲は飯田線全線はもちろんのことJR東日本エリアでは松本まで乗り入れている。飯田線での運用は2運用あるため1本は予備・・・のはずだが1500・1600番台と6両編成を組んで東海道線を走行する姿が多く目撃されている。
新聞で脱線救出訓練にこの番台の車両が使用されているのを見たことがあるが、いったいなんだったのだろう・・・
静岡車両区に配置されている。オールロングシート車で2両編成を組む。クモハには2300番台と2350番台が存在し、外見では2300番台はパンタグラフが1基なのに対し、2350番台では2基となるくらいしか違わない(他にはワンマン機器準備の有無といった違いもあるらしい)。1700番台同様の発電ブレーキを装備する。静岡支社管内で運用。
主な使用線区は東海道本線(熱海~豊橋)・身延線・御殿場線だが、213系落石衝突事故による代走で2350番台が飯田線・中央線(辰野~茅野)に入線したことがあった。この時は想定外の使用で車内電光掲示板消灯はもちろんだが行先も豊橋以外空欄(飯田線用の行先がない)だったりした。
2300番台同様に静岡車両区に配置となる、ロングシート車では唯一発電ブレーキを搭載しないタイプ(このため通常は身延線には入線しない)。3両編成を組む。クハは2300番台の続番。
同じく静岡車両区の配置となる2300番台の3連版。性能的には1700番台と同じになる。クハは2500番台と同様2300番台の続番。
3100番台も静岡車両区に配置されており、御殿場線や身延線などで使用されている。1次車と3次車の違い以外の特にといった違いは無い。飯田線置換え(3000番台転用)用が1000番台ベースの1300番台になったため現在2連4本のみに留まっている。
大垣車両区に配置されており、東海道線浜松~米原間の各快速列車や普通列車で運用されている。6両編成で、客室は全転換クロスシート(車端部含む)となっている。0番台と主に違う点として、車体間ダンパやセミアクティブ制振装置などが搭載されていることであろう。また、0番台では主に快速系統運行時の混雑を立席スペースの確保で対処するという発想であったのが、5000番台では基本の編成長を4両から6両に増やし、その分着席時の快適性に振り向けようという発想の転換がされている。このため、混雑が激しい列車を中心に300番台、5300番台と連結して8両編成で運転されることもある。
3次車1100番台の続番。神領配置分は1本のみ(B6編成)だが、117系置換え用に大垣車両区にも7本配置されている(J編成)。大垣車は東海道線の普通・快速運用を中心に、武豊線や静岡駅にも入線している。
神領車両区のB6編成は2017年3月に東海道線で発生した踏切事故による車両不足を補うため大垣車両区へ転属しJ編成と共通の運用に入っていた(のちに神領に再転属)。なお編成番号は神領時代からのB6編成のままであった。
1100番台の2連仕様。神領車両区に配置。これまでの1000番台と異なり、クハの車番がクモハの車番と同一の1300番台となっている。編成番号がB400番台とB500番台の2種類があり、前者は愛知環状鉄道の2000系と同様にワンマン準備仕様となっているのに対し、後者は新製時からワンマン対応となっている。2023年11月現在、関西線のほかB500番台編成は中央線・篠ノ井線(中津川~松本)や武豊線でも運用されている。
3次車の5000番台の続番で、Y113編成からのスタート。3次車同様に、大垣車両区に配置。3次車からの変更点以外には特に大きな違いはない。
5000番台同様に全転換クロスシートの2両編成。5000番台とは異なり、車体間ダンパなどは搭載されていない。クハは5000番台の続番で、5018からである。(5000番台の中間車とは関係なし)
2015年3月現在、5本が配置され、300番台と共通運用となっている。
武豊線電化開業用に増備されたグループで、4次車との変更点は客室の照明がLED蛍光灯になったくらいである。
2014年10月から12月にかけて4連3本(J8~10)が大垣車両区に配置された。すでに配置されている他の4両編成と共通運用であり、東海道線の普通列車や快速列車にも充当される。
2014年8月と2015年1月にそれぞれ4本ずつ神領車両区に配置された。全編成ワンマン運転対応のB500番台編成で(B517~524)、B516以前の編成と同様に中津川~松本や関西線にも入線する。
・・・315系導入による中央線名古屋~中津川間・関西本線の313系転出で313系の転換クロスシート車が静岡に流れているが8000番台以外は正直沼なので外野が下手なこと書いて地元民にどやされるのは怖いので詳しくは書けない、とりあえず中央線・関西本線の313系が静岡に流れている事だけ記しておく。
掲示板
133 ななしのよっしん
2022/08/16(火) 11:08:53 ID: zoPpsKpJrz
134 ななしのよっしん
2023/11/14(火) 21:45:15 ID: C5EGrtc1Yi
中央西線のページ編集で名古屋~中津川間から313系がいなくなったことに合わせて横線入れようとしたけど無駄に番台区分があって少し線引くの苦労した・・・(中津川~塩尻は引き続きワンマン車が運用に入るらしいので)こっちの記事は沼が深そうなんで編集は避けとく
135 ななしのよっしん
2023/12/07(木) 16:40:13 ID: ib/OM/pPPm
B400が4本静岡送りになったが、そのうちB406の編制番号がL6に改められたそうな
これで残りの4本もいずれ静岡送りになることがほぼ確定
ただ一部未改造の編成もいるので(ワンマン機器やミュージェットなど)、
営業運転はもうちょい先になりそう
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最終更新:2024/10/05(土) 14:00
最終更新:2024/10/05(土) 14:00
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