セレンディピティ(serendipity)とは、偶然にも喜ばしいものに出会う能力のことである。
セレンディピティは、偶然にも喜ばしいものに遭遇する人間の能力、思いがけず素晴らしい発見をする能力、などと説明される。偶察力と訳されることもある。
「幸運」と「セレンディピティ」は類似した概念であるが、思いがけないことに遭遇するという点で後者の方がより限定的な言葉である。
また、「棚からぼたもち」的な捉え方をされることもあるが、単なる偶然とは異なり、セレンディピティは聡明で心構えがしっかりとしている人間が持つ能力とされる。
近年では、科学史の分野や、自己啓発本やビジネス本で取り上げられることの多い概念である。
「セレンディピティ」という語は、イギリスの小説家ホレス・ウォルポール(Horace Walpole)が友人に宛てた書簡の中で、『セレンディップの三人の王子たち(The Three Princes of Serendip)』というおとぎ話を基に造った言葉である。
「セレンディップ」とは現在のスリランカのこと。この物語に登場する王子たちは、思いがけない出来事に対して、彼らの聡明さによって、彼らが元々探していなかったものを発見する。
ちなみにホレス・ウォルポールはイギリス初代首相ウォルポールの息子である。
セレンディピティに関する逸話は、科学研究の文脈で語られることが多い。偉大な研究の多くにセレンディピティが関わっていることは注目に値するが、これらの逸話には潤色が含まれている可能性もあるので注意。
英文学者・評論家の外山滋比古氏の著作にはセレンディピティに言及したものがいくつかある。以下はその一つである。
他多数。
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最終更新:2025/12/10(水) 05:00
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