トマカノーテとは、ラブライブ!スーパースター!!アニメ第3期に登場する、ウィーン・マルガレーテ、鬼塚冬毬、澁谷かのんらによるスクールアイドルユニットである。
マルガレーテはラブライブ東京大会で優勝を逃し、ウィーン国立音楽学校への推薦の話も立ち消えた。
大会後、優勝したLiella!のリーダーかのんは、ウィーン国立音楽学校への留学を持ちかけられる。そしてそんなかのんの元で歌を学ぶことを条件に、マルガレーテは家族から帰国及び同学校への編入を認めると伝えられた。マルガレーテとしてはバーターのような帰国は不服だったが、何よりも入学が最優先だったので条件を呑むことに。
そして春が訪れ、かのんと共に帰国する……はずだったが、かのんの留学は突如中止。マルガレーテもかのんの残る日本で歌を学ぶことを余儀なくされた。
結ヶ丘女子高等学校に入学したマルガレーテだったが、因縁のあるリエラに入る事は断固拒否。自ら「新スクールアイドル部」を立ち上げ、リエラを倒して自分の部をラブライブに出場させることを宣言する。(表向き条件を呑んだように思わせ、現地で好き勝手するという完全な悪ガキ留学生ムーブである)
※立ち上げに際する彼女の心情はそこそこ長い経緯があるため、ウィーン・マルガレーテ個人記事に掲載
「あなたたちを、倒してみせる!」
リエラに啖呵を切ったマルガレーテだったが、スクールアイドルファンなら誰もが知る問題児の彼女の元には、まるっきり人が集まらない。そもそもリエラは資金繰りに苦しんでいた学校を盛り立てた英雄的存在、それと敵対する部に入ろうなんて生徒はまずいないだろう。それでもマルガレーテは一人、中庭でビラを配ったり、野外のステージで歌ったり等活動を続ける。
そんな様子を見かね、留学手続き上リエラを脱退状態だったかのんが入部届を提出(仲間には「切磋琢磨するため」という目的を共有済み)。ライバルユニットの入部などマルガレーテが認めるはずもなかったが、子供じみた言い争いをしてる最中に鬼塚冬毬が登場。言い争いにマジレス小難しい指摘をしていい意味で場の空気を落ち着かせ、結局かのんはその日から練習に加わる事に。冬毬も遅れて入部届を提出し、新スクールアイドル部は晴れて3人ユニットとして活動をスタートした。
ちなみにトマカノーテという名前が公式に口にされるのは、6話の上海ライブ乱入時以降。文字としては3期2話のサブタイトルが初出で、劇中の初登場は初リモートライブ画面のチーム名表示である。名前の決定にまつわるエピソードは特にないが、由来は「とまり」「かのん」「マルガレーテ」の3人からもじっていい感じに並べたと思われ、名付け親はかのん。その安直さ故かマルガレーテからは不評だが、冬毬は嫌いではないとの事。
まだまだ新設かつ3人の目的はバラバラだが、去年のラブライブ決勝のワンツーが揃い、プロフィール上の注目度はとても高い。冬毬も文系と思いきやリエラメンバーですら舌を巻く身体能力の持ち主である事が判明し、総合力はかなり高いユニットとなっている。
いざ活動をスタートさせた新スクールアイドル部。しかしかのんは度々リエラにおせっかいを焼きに行き、冬毬は持ち前の才能を理由に基礎練を欠席するなど、マルガレーテの思惑とは微妙に噛み合わない。それでも合同練習はしっかり行い、パフォーマンスを仕上げていく。
初ステージは「代々木スクールアイドルフェス」のゲスト出演を争うリモートライブ。視聴者からの1万いいねを要求される中、冬毬の試算では5万人の視聴者が訪れるはずだった。しかし問題児マルガレーテへの前評判が非常に苦しかったのもあり、集まった視聴者は8000人。仮に全員がいいねを押してもボーダーには届かず、トマカノーテはライブ開始前に事実上の敗退となってしまった。
失礼を働いた自分への因果応報だと、ステージを去ろうとするマルガレーテ。だがかのんの勧めでライブだけは行う事になり、トマカノーテ初シングルとなる『Bubble Rise』を披露。初めてチームでのステージ、終了後には現地のスタッフからは拍手で迎えられ、マルガレーテは久しぶりに歌う事を楽しめたのだった。
なぜ初ステージとその後で項目を分割したのかというと、トマカノーテのみでライブパフォーマンスをしたのはこの第2話だけだからである。
このあと2回行うステージはすべて、Liella!との合同パフォーマンス。2度目の学園祭ステージまで約半年というそこそこ長い活動期間に対し、ディスコグラフィーが1つだけなのは少々寂しくはあるが…。
(11人の大所帯に1クールで見せ場を作る上では仕方ないか)
フェスから間をおき、次のライブ出演は6話の上海合同ライブ。可可を後押しするため、かのんの誘いでリエラと共に上海のスクールアイドルファンの前でパフォーマンスをした。
「敵と組むなんて狂犬マルガレーテはどうしたのか」というと、実は3期を通してだいぶ毒気を抜かれており、上海渡航~ステージの実現までをほぼゴリ押しからの「しょうがないわね…」的なノリでホイホイ参加させられていた。
そしてこのライブで、マルガレーテと冬毬は11人でのパフォーマンスにかなりの手ごたえを感じたようで、「もしこのまま11人一緒になれば…」という思いが常に頭の片隅にチラつくようになる。
最後のライブとなるのは、ラブライブ出場ユニットを決める学園祭でのリエラとの対決。上海合同ライブで気持ちが揺れている1年組だが、それでも決着を付けるためにリエラと文字通り拳混じりのステージを繰り広げる。
そして投票の結果が出る…かと思いきや、事前に結ヶ丘の生徒たちが著名までして集めた「11人でラブライブに出場して欲しい」という思いが両者に伝えられる。でも実は両ユニットも、「負けた方が勝った方のお願いを聞く」という約束をもとに「負けた方のメンバーを自チームに引き入れる」という願いを共に隠し持っていた。両ユニットと生徒たちの気持ちが一致したことで、勝敗をつけることはせず、11人は新生Liella!として合流した。
なお対決後に改めて生徒たちに挨拶する際は全員で自然に「Liella!です!」と名乗っており、トマカノーテというユニット名がどうなったかは特に言及がない。まあトマカノーテは新設部3人から取った名前なので、リエラを負かして吸収でもしなければ残らなかったであろうが…。(何よりセンターのマルガレーテがこの名前に思い入れがない)
そんな感じにフワッと名乗りフワッと自然消滅したユニット名であるので、「トマカノーテ」という名前は商業面で公式ユニット扱いをされていない。そもそもリアルの方で3期生発表後、リエラは3組のグループ内ユニットを正式に結成し活動しており、それ以上分割するつもりもないのだろう。
ユニット単体ソングは2話の『Bubble Rise』1曲のみで、特典収録曲などもなし。歌手名は「役名+中の人の併記x3」というアニソンあるあるのレシート表記となっており、通販サイトや音楽サブスクでトマカノーテで検索しても何もヒットしないので気を付けよう。
今後公式からリバイバルされるかは不明。自然消滅はしたが間違いなく過去存在したユニット名なので、アニメファンやキャストの間では普通に使用されている。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/16(火) 09:00
最終更新:2025/12/16(火) 09:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。