マイクロコンソールとは (マイクロコンソールとは) [単語記事]

マイクロコンソール（Microconsole）とは、ゲーム機の一ジャンルである。

AndroidやiOSなどを念頭に置いたハードが主にこう呼ばれる。

概要

英語圏での定義であるため一概には言えないが、主に低価格で小型であること、そしてテレビ・インターネットに接続し、必要なものは都度ストアやマーケットからダウンロードして適宜追加していく形式であることが特徴である。だいたいはAndroidやiOSのゲーム機が該当する。

マイクロコンソールで代表的なものといえば、2012年頃に登場したAndroid ベースの「OUYA」がある。開発資金を募るクラウドファンディングにおいては、わずか一夜で800万ドル以上も集めており、当時から既にAndroidなどによる低価格なゲーム機が注目されていたことがうかがえる。

その後Appleの「Apple TV」、Googleの「Nexus Player」など様々な機種が参入しつつある。特に低価格なゲームジャンルは中国やアメリカの風潮にマッチしているのか、多くのアメリカ企業、中国企業よりAndroid ベースのマイクロコンソールが販売されて急速に広がっており、今後も成長の可能性が見込まれるゲーム機ジャンルであると考えられている。

……が、2010年代後半になってからは新機種のリリースはほとんど無く、マイクロコンソールに関するニュースも（少なくとも日本国内では）絶えている。

現在では、その理由として上記のような現代的な事情が可能性として挙げられる。「スマホやタブレットなどの携帯機のOSと同じであるならばスマホやタブレットを使うだけで充分」だと考える人が多いことがマイクロコンソールが広がりにくかった原因の一つではないかと思われる。

また、スマホと同じくPlayストアのアプリをインストールできる製品が発売されるなど ^[1]、ゲーム機やマルチメディアプレイヤーとしての形式にとらわれない機種も出てきており、マイクロコンソールとしてのジャンルの行く先は現状では不透明なままである。

製品	メーカー	OS	発売時期
Apple TV	Apple	Mac OS X (第1世代) iOS (第2世代、第3世代) TV OS (第4世代)	2007年 (第1世代) 2010年 (第2世代) 2012年 (第3世代) 2015年 (第4世代)
GameStick	PlayJ am	Android	2013年
OUYA	OUYA	Android	2013年
PlayStation Vita TV	SCE	PSVita OS	2013年
Fun Box	ZTE	Android	2014年
Fire TV	Amazon	Fire OS	2014年
Tron mini	Huawei	Android	2014年
Shadow Stick	百度	Android	2014年
Nexus Player	Google ASUS	Android	2014年
Forge TV	Razer	Android	2015年
SHIELD	NVIDIA	Android	2015年