マッドマックス(MAD MAX)とは、オーストラリアで制作されているアクション映画シリーズである。
荒廃した近未来を舞台に、元警官のマックスが、暴走族などの様々な敵を相手に、凄まじい戦いとカーチェイスを繰り広げながら生き延びていくという物語で、70~80年代にかけて『マッドマックス』『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』の3作が制作され、いわゆる「世紀末」世界観を確立し、様々な創作ジャンルへ大きな影響を与えたほか、主演を務めたメル・ギブソンをスターへと押し上げた。
第1作こそ、治安が著しく悪化した未来のどこかの都市が舞台だったが、第2作以降は、核戦争によって荒廃した、見渡す限り砂漠と道路しかない世界が舞台となっており、宇宙進出などと言った、近代文明が順調に進化を果たした華やかな世界という従来の「近未来」像を根底から覆す殺伐とした描写が世界に衝撃を与えた。
監督はシリーズを通して『ベイブ』『ハッピーフィート』等を手掛けたジョージ・ミラーが務めている。
2015年に『サンダードーム』から30年の時を超えて第4作『怒りのデス・ロード』が公開。マックス役にはギブソンに代わって新たにトム・ハーディが据えられた。2024年には『怒りのデス・ロード』のスピンオフ前日譚映画『マッドマックス:フュリオサ』が公開されている。
ジョージ・ミラーは次回作として「Mad Max: The Wasteland(仮)」を準備しているという。
本作の主人公。フルネームは「マクシミリアン・ロカタンスキー」。
元は、暴走族対策部隊「M.P.F」に所属し、数多くの暴走族を鎮圧・逮捕してきた有能な男。
寡黙な性格だが、妻・ジェシーと息子・スプローグへの愛情は深く、家族3人で穏やかに暮らしていた。
トーカッター率いる暴走族に家族を殺されてからは、心を閉ざして復讐鬼と化す。むしろ復讐を遂げた後でさえその心が晴れることはなく、核戦争後の世界で孤独な旅を続けている。
基本的に、敵だろうが味方だろうが他人を助けることはなく、燃料や食料の確保だけを第一目的とする利己的な男となってしまっている。
だが、暴力に抗って生き延びようとしている者には手を貸すことがあり、第2作では壮絶なカーチェイスの最中にも子供(フェラル・キッド)を助けようとするなど、善人としての一面はまだ持ち合わせている様子。手を貸した人々が勝利をつかんだ後は、彼らに着いていくことなくひっそりと姿を消してしまう。
愛車は、後述するとおり、スーパーチャージャーを搭載したV8インターセプター。
警官時代の革のジャケットをボロボロになっても着続けており、胸元を大きく開けた着こなしは彼のトレードマーク。『北斗の拳』のケンシロウなどはこのスタイルをほぼそのまま取り入れている。第2作以降はソードオフショットガンを携行しているが、何分ろくに弾薬も手に入らない時代であるため、ただのこけおどしと化している。
マッドマックスシリーズの象徴とも言うべき、改造パトカー。警察時代、いつ辞めるとも言い出しかねなくなったマックスの為に上司が特別に用意した1台で、M.P.F本部から盗み出して以来、彼の愛車となっている。
ベースとなっているのは、フォード・XBファルコン。フォード・オーストラリアが生産しているオーストラリア独自モデルである。ボンネットから大きく飛び出したスーパーチャージャーに、グリルレスになったエアダムと、角目が特徴。第2作ではリア部分に巨大なガソリンタンクを備え、エアダムが半分無くなっている。全体的にボロボロになり、内装もはがれている。
「最後」のV8エンジンを搭載し、600馬力・トルク80kgというスペックを実現した怪物マシンで、数多くのカーチェイスを潜り抜けてきた。スーパーチャージャーを発動させてからの加速は凄まじく、第2作冒頭では暴走族の車を跳ね除けている。また、第2作以降は自爆装置が備えられている。
ちなみに、一般的にインターセプターとして知られているのはこの黒の2ドアクーペだが、第1作の冒頭に、同じくフォード・XBファルコンをベースとした4ドアセダンが登場している。
近未来。
治安が悪化し続けている、どこかの都市。
暴走族対策部隊「M.P.F」に所属していたマックス・ロカタンスキーは、ある事件をきっかけに、トーカッター率いる暴走族の報復を受け、親友と愛する子を喪い、妻も重体となってしまう。
復讐鬼と化したマックスは、改造パトカー「インターセプター」を駆り、暴走族へ冷酷な復讐を開始する。
前作の後、世界規模の大戦争が勃発。
文明が崩壊し、どこまでも砂漠だけが広がる廃墟と化した世界で、人々は資源――特に石油をめぐって、不毛な争いを繰り広げ続けていた。
妻子を殺され心を閉ざしたマックスは、インターセプターに乗って孤独な旅を続けていたが、小さな石油精製所を作って必死に生きるある村の人々と出会い、彼に協力することになる。
共に暴走族と戦ううち、彼は徐々に心境を変えていく。
前作との共通項がマックスとインターセプターしかなく、マックスの過去についても僅かに冒頭でさらっと触れられている程度となっており、前作を見ていなくても問題なく楽しめる。前作とは独立した世界ではないかと解釈しているファンもいるほどである。
前作がそれほど浸透していない地域(アメリカなど)では、副題である「The Road Warrior」がメインタイトルになっている。
前作の10倍の予算が出てきたといえど、その多くはマシーンに費やされたとされる
1985年公開の完結編。
大御所歌手のティナ・ターナーをラスボス役に迎える等、よりハリウッドスタイルな内容で、マックスが英雄として描かれている。が、インターセプターが登場しない事、カーチェイスが終盤にしかない事など、シリーズの醍醐味とも言うべき要素がめっきり薄められてしまったため、評価は芳しくない。第2作が良すぎたんや。
2015年公開。
砂漠を旅していたマックスは、イモータンジョー率いるウォーボーイズの襲撃を受け拉致される。ジョーの軍団は、汚染されていない貴重な地下水脈を掌握し、強大な砦=「シタデル」を築いていた。
その中で大将軍を務める女傑フュリオサは、ジョーの子供を生むために軟禁されていた女性達を連れて「緑の地」へ向かう脱出作戦を決行する。いろいろあって彼女達に同行することになったマックスは、ウォーボーイズの一人ニュークスも連れて、イモータンジョーの軍団からひたすら逃げ続けていく。
本来は2005年ごろに公開予定だったが、イラク戦争など諸々の事情により10年も遅れたと言う難産な作品。遅延が繰り返されるうちにメル・ギブソンも降板してしまった。
当初は第1作と第2作の間の物語になる予定だった。その構想によれば、イモータンジョーはトーカッターの成れの果てであり、リクタスは年月を経てヒューマンガス様と化すキャラクターだったらしい。
2016年度のアカデミー賞では並居る作品を差し置いて8部門ノミネート。そのうち衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の6部門と、本年度最多受賞数を叩き出した。
2024年公開。
前作『怒りのデス・ロード』で登場したフュリオサの若き日の姿を描く前日譚作品。
暴君ディメンタス将軍に拉致され、家族や故郷を奪われたフュリオサは、イモータン・ジョーとの戦いに巻き込まれ、狂気の世界と対峙することになる。
マッドマックスシリーズの描写はどれをとっても、その当時は斬新であり、特に2作目の世界観はあちこちに亜流を生み出したほどである。その影響を受けた作品を紹介したい。太字は主にマッドマックス2からの影響を指す。
このほかいろいろあるが、特に知名度の高いものをあげた。
現在、DVDでは字幕版のみであるが、テレビでは吹き替え版が放映されていた。
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掲示板
367 ななしのよっしん
2024/06/06(木) 23:22:54 ID: aU0WSegpAv
>>365
義憤に駆られて(何の見返りも求めずに)ワイブズを助けるって言うのは
なんだかマックスっぽいんだよな。彼は2~4通して一貫してそういうキャラだったから
フュリオサはマックスとは違って個人的な動機で戦うイメージがあった
ていうか今作でも基本的にはそう
だからこそ、フュリオサとイモータンの間に決定的な因縁の描写が欲しかった
ディメンタスというキャラ自体は愛嬌があって好きだけど
368 ななしのよっしん
2024/08/11(日) 20:45:50 ID: lU7b1VZNfq
改めて思うけどフュリオサが支配者になってあの砦は完全に詰んだと思える映画だった
369 ななしのよっしん
2025/01/03(金) 13:19:00 ID: RahOVBdRBo
フュリオサ面白かったけど退屈な移動シーン多すぎ
この辺カットすれば見やすかかったのにな
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最終更新:2025/03/28(金) 22:00
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