ユリア・ティモシェンコとは、大和田秀樹により近代麻雀誌上で不定期連載されている漫画、
『ムダヅモ無き改革』に登場するガスの魔女である。
ソ連邦崩壊時の混乱期に乗じて力をつけ、東欧におけるガス利権を自在に操って生き残ってきた人物で、
原作初登場時の肩書きはウクライナ共和国首相であった。
闘牌は第四帝国の次鋒、メンゲレとの1戦のみであったが、そのあまりの勝ち方で短時間の内に強烈な印象を残した。
労少なくして益多しを、その存在でもって実証しているようなタイプ。
このマンガにおける数少ない女性キャラのひとりであるが、その美しい外見と内面とが常に一致するとは限らない。
彼女の特筆すべき技はひとつ。
ティモシェンコが混入させたプルトニウム牌には、レッドマーキュリーと呼ばれる中性子反射材が用いられていた。
この物質は、ソ連が開発に成功したという噂だけが残っている幻の物質で、現実には都市伝説扱いの代物である。
核物質の外郭に使用される中性子反射材は、外側に向かう中性子を反射し、核物質内の活動を活発化する。
レッドマーキューリーは、この反射率が100%という驚異の物質で、通常、中性子爆弾に使用される核融合でなく、
少量のプルトニウムによる核分裂を引き起こす事に成功した事になる。
ティモシェンコがレッドマーキュリーを所有した経緯について、作中ではウクライナにあるチェルノブイリ原発こそが、ソ連時代レッドマーキュリーの開発、実験に使用されていた為で、ソ連崩壊後、領内にあるチェルノブイリから、秘密裏に入手したとされている。
穀倉地帯としても有望なウクライナであるが、このチェルノブイリ近辺は未だ立ち入り禁止の使用不可能区域であり、
ウクライナが映画などでも、何かにつけて核廃棄物や汚染物質とセットで扱われる事が多いのは、そういう背景がある。
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最終更新:2024/04/20(土) 10:00
最終更新:2024/04/20(土) 10:00
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