前鬼・後鬼とは、修験道の開祖である役小角が従えていたとされる夫婦の鬼の事である。
元は生駒山地(いこまさんち)に住む人々に害をなす悪鬼だった。そこへ役小角がやってきて不動明王の秘法を用いて彼らを捕縛した。そして、二人を改心させ式神(もしくは弟子)にしたのであった。
前鬼は赤鬼で、鉄斧を獲物とし、後鬼は青鬼で、理水(霊力のある水)の入った水瓶を持っている。二人は阿吽の関係である。役小角より一回り小さい小鬼とされる事が多い。
前鬼は「義覚(ぎかく)」もしくは「義学(ぎがく)」、後鬼は「義玄(ぎげん)」、「義賢(ぎけん)」の異名を持つが、これは役小角に従った時に与えられた名である。実際に役小角には義覚、義玄という弟子がいたと言われているが、この二人の弟子と前鬼・後鬼が同一人物なのかは不明である。
のちに二人は五人の子を成した。この五人は五鬼、もしくは五坊と呼ばれ、修行者のための宿坊を開いたという。明治初めの廃仏毀釈(1872年修験道禁止令)により修験道が衰退したため、現在は五鬼助(ごきじょ)家の宿坊以外は廃業している。残りの四家(五鬼継、五鬼熊、五鬼上、五鬼童)の子孫は全国、海外に分散していて、中には会計ソフトウェア会社を経営している者や最高判事を務めていた者もいる。
要するに、現在でも前鬼・後鬼(義覚・義賢)の子孫が存在しているのである。
ついなちゃんが従えている夫婦の鬼。前鬼が夫・後鬼が妻にあたる。
魂がぬいぐるみに乗り移っており、外見はぬいぐるみそのもの。
前鬼は全身赤色で、太いしっぽと額に「F」の字が付いているのが特徴。
後鬼は胴体と顔下部が青色で、顔上部が白色となっており、細長いしっぽと額に「B」の字が付いているのが特徴。
担当声優は前鬼が芹澤藍夢、後鬼が七海映子。
後述のVOICEVOX版リリースに伴い、後鬼の擬人化形態が設定された。人間界に紛れて行動する時は美人の女教師風の姿で、誰もが振り向く美貌と「ないすばでー」の持ち主。口調も大きく変わり、色っぽい大人の女性の話し方になる。本格的な戦闘時は山伏風の「鬼ver.」になり、笈を背負い、水瓶を手に戦う。水を主体とした防御中心の戦いが得意。
| 年齢 | 少なくとも1300歳以上 |
| 性別 | 女 |
| 身長 | 人間時:ヒール込みで170cmほど 鬼時:下駄込みで180cmほど |
| 体重 | スイカ2コ分(某部分が) |
| 3サイズ | CHOSUGOIDEKAI |
| 一人称 | 私(わたし) |
2022年9月30日にはVOICEVOXによる後鬼のテキスト読み上げ用音源がリリースされた。擬人化状態の人間verのメイン音源と、関西弁のぬいぐるみverのサブ音源の2種類があり、包容力のある奥ゆかしい声が特徴。
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最終更新:2025/12/18(木) 12:00
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