大沢ゆいな(恋と選挙とチョコレート)

大沢ゆいな(おおさわゆいな)とは、「恋と選挙とチョコレート」においてアニメ版のみ登場するキャラクターである。
ゲームにおいて「大沢」の名前は出ているが、アニメ版において初めてフルネームが明らかになっている。
担当声優は釘宮理恵。

概要

初登場は第9話。元々は高藤学園の自治生徒会の役員であったが、とある事情で高藤学園から離れていた。
そして高藤学園に戻ってきた時、自治生徒会選挙に立候補していた大島祐樹と出会う。

(以下、ネタバレのため反転)
　実は彼女がラスボスである。元々自治生徒会において、前治安部長であり反夜雲派である堅平派の一人。
　元々自己中心的で過激な発言が災いし全校生徒からの支持が低かった彼女だが、なぜか毛利夜雲の後任として治安部長に選ばれる。しかし、周辺が危惧した通り「大沢事件」など様々なトラブルを起こして失脚し謹慎処分を下される。治安部はこの責任を取って生徒会選挙を自粛。そして、毛利夜雲は密かに大島祐樹に選挙の出馬を打診した。
 ＊時系列によるが、毛利夜雲が大沢を選んだのは扇橋香奈が車ではねられて植物状態に陥った時だと思われる。
扇橋香奈が入院している病院は反夜雲派(アニメでは堅平派)が経営している病院の可能性がある。したがって、香奈の病状を診てくれるとの交換条件で大沢を治安部長に任命したと思われる。
 
　ここからはアニメ版9話以降の話である。
　謹慎処分を受けた彼女は、ちょうど選挙戦のさなかに処分が解け、治安部長として再び復帰する。
しかし彼女を取り巻く現状は思うようにはいかなかった。それは、総務部との癒着の証拠を捉えた扇橋香奈が植物状態から目を覚ました事、そして大島祐樹が予想以上に選挙戦で善戦どころか、当選するレベルまで支持があげり、当初傀儡にするつもりが大沢の思うようにいかない所まで来てしまった事である。
 
　堅平派及び自分が窮地に陥ると感じた彼女は部下に命令し、大島祐樹と住吉千里のデート中を襲撃、千里を拉致する。そして祐樹を電話で翻弄してなんとか選挙戦最終日の最終演説を遅らせて選挙の辞退をさせようとするのだが、恋チョコとはほとんど関係ない(?)ゲストキャラの機転と毛利夜雲が誇る諜報活動網にて千里の解放に成功。

　一方、大沢は扇橋香奈を轢いて植物状態にさせ、総務部の癒着を捉えた写真のメモリーカードを壊した筈(第1話冒頭)だったのだが、目が覚めた香奈の証言から写真は香奈のスマートフォンにあらかじめ転送されるように証拠を残しておいた事、また香奈が轢かれた瞬間の写真が残っておりドアミラーから大沢の顔が映っていた事から、毛利夜雲たち治安部は大沢を拘束した―。
 

「大沢事件」の概要

　実はゲーム内でも大沢事件についてほんのわずか触れられているが、アニメ版では明らかになっている。治安部が生徒会長選を自粛したのはこの事件のためだと思われる。
　この事件の概要は汐浜陽高及び青海衣更からショッケンメンバーに伝えられた。
(以下はネタバレのため反転)

 　ある日、経済特待生の万引きを告発する匿名の電話がなされた。
告発された経済特待生は無実だったのだが、行きすぎた取り調べと証拠不十分のまま実名で被疑者名が公表されてしまう。この事がきっかけで経済特待生へのいじめをエスカレートさせる事になる。被疑者は精神的に追い詰められ不登校になり、しかもこれが冤罪となったわけで治安部の取り調べの不当性が追及された。

　この事件で大沢は謹慎処分を下される事になる。ちなみにゲームでは退学処分にされているので、彼女が登場しないのもうなづける。また、この大沢事件では被疑者が青海衣更のクラスメイトでもあったため、彼女の心にトラウマを残す事件でもあった。

関連項目

• 恋と選挙とチョコレート