姉の方は別に...

姉の方は別に...とは、姉妹のうちで妹は何かと構われるのに対し、姉は興味をもたれないという悲しい状態である。

概要

具体的に言うと東方儚月抄の登場人物、綿月姉妹の姉・綿月豊姫の事。

漫画版東方儚月抄にて、妹の依姫は月に乗り込んできた主人公の霊夢らを相手に無双っぷりを発揮。
レミリアの体当たりを何度も食らったり、霊夢に「全て撃墜しないと月に穢れがばら撒かれてしまう弾幕」と言う極悪非道な手段を使われたりで所々危なかったりもしたが、何だかんだで全ての策略を打ち破ることに成功。
月人の規格外とも言える強さを見せつけたことにより、東方ファン界隈で行われてきたキャラの強さ議論の根底が覆され、「東方世界では月人が最強」という認識が確立されることになった。
（これは漫画版東方儚月抄が書かれた当時におけるものであり、現在では更に強いと思われるキャラが出てきているため、この認識は大分薄れてきている。）

一方姉の豊姫は、霊夢らが月に押しかけている間に別口から侵入しようとした紫と藍を見つけて捕縛したが、実際にとった行動は最新兵器の脅威を見せびらかしただけであった。
幻想郷を人質に取った脅迫により、紫（と藍）を黙らせて捕縛する事は成功したものの、妹とは違って豊姫は自身の実力で打ち負かしたわけではない。
また紫は豊姫に土下座した上で降参の意志を表明したが、実際はその降参自体が策略の一つであり、豊姫はそれに見事に引っかかってしまったことから、主人公達を単独で撃退した依姫に対して豊姫の印象が薄いと言う結果になる。
（実際は月に対する紫の侵入を捕捉できたこと自体が豊姫の能力あってのものだが、描写の関係で非常に分かりにくい。）

そして東方界隈では

これをネタにして依姫の無双により（自分の嫁をあっさり倒されて）哀しみを背負った者達の中から、依姫に対してskmdyな方法で鬱憤を晴らす者が現れ始めた。彼女のキャラ付けが女騎士に近かった事もあり、彼女に「くっ…殺せ！」させる絵や薄い本が大量に生み出されることになった。

このフレーズ自体は2009年の夏コミで頒布された東方の薄い本^[1]に由来する。依姫を一対多でさんざん滅茶苦茶にした男たちが「次は豊姫か？」「いや 姉のほうは別に･･･いいや」と会話をする場面がオチになっていた。

このことから一部の掲示板等では、豊姫の話題が出ると「姉の方は別に…」と言うのが半ばお約束みたいになる。
ふたば☆ちゃんねるの東方板ではたまに豊姫の単独スレが立つが、立てられると大抵5レス以内に「姉の方は別に…」と言われる。時には「姉の方は別に…」と言われるのを前提にスレ主自身が嫁宣言をするときもあるほど。（スレ主が嫁宣言をしたときは「どうぞどうぞ」などと言うレスが付く。）

注意

なお、殆どが冗談として使われるネタではあるが、一応は豊姫をディスるネタである事だけは念頭に置くように。

BBAやPAD長、カリスマブレイク等と同様に、空気の読めないネタの濫用はファンの反発を招くだけなので注意。

関連項目

• 綿月豊姫
• 綿月依姫
• 東方儚月抄

脚注

1. *田嶋有紀のサークルBURUMANがコミックマーケット76で頒布した18禁同人誌『絶好調である!』