幻想郷とは、
ここでは1.の意味での幻想郷について説明する。
日本の山奥に存在するとされる、結界で隔離された土地のこと。
いわゆる「異世界」ではなく、我々の住む世界と陸続きに存在する世界とされている。
しかし結界で隔離されているので、通常は外部から幻想郷を認識することも行き来もできず、逆に内部から幻想郷の外の世界を認識したり行き来したりも出来無い。
結界で隔離された幻想郷の中には、外の世界では「空想の生き物」とされている妖怪・妖精・神霊やそこで混じりながら暮らす人間など「幻想の生き物」が棲んでいる。
幻想郷は元から隔離されていたわけではなく、多くの妖怪が暮らしていた土地に、それを退治する事を家業としていた人間がやって来て住んでいた辺鄙な土地であった。
しかし、500年以上前、人間の文明の発達と人口の増加により妖怪の勢力が人間に押され気味だったため、境界を操る程度の能力を持つ妖怪、八雲紫が「妖怪拡張計画」を立案・実行して「幻と実体の境界」という結界を張った。
これにより単なる山奥であった幻想郷は、結界の作用により「幻となったものを自動的に呼び寄せる土地」へと変化し、外国を含む外の世界で勢力の弱まった妖怪が幻想郷へ来ることになった。
そして明治時代頃(おそらく明治17年か18年)に人間の科学文明の発達により妖怪等が迷信と認識され、外の人間により否定されたことで妖怪は弱まり滅亡の瀕し、幻想郷も崩壊寸前だった。
そこで幻想郷の妖怪の賢者が取った策が、幻想郷と外の世界の境界に「非常識」と「常識」を分ける論理的な結界を張り、幻想郷を「非常識の内側」の世界とすることで、外の世界の幻想を否定する力を逆に利用して幻想郷を保つというものだった。
この「常識の結界」である博麗大結界が張られたことで、幻想郷は外部から隔離された閉鎖空間となり、今日にまで結界は保たれている。
しかし問題が何一つ無かったわけではなく、結界が張られた後は幻想郷を維持するために、人間と妖怪の間に数や勢力のバランスが必要になった。そのため人間はこれ以上妖怪が減っても増えても困るため妖怪を完全に退治しなくなったし、妖怪もこれ以上幻想郷の人間が減っても増えても困るため幻想郷の人間を襲うことはほとんどなくなった。しかしその代償として幻想郷の妖怪たちは存在意義を失ったことで次第に気力も衰え弱体化してしまった。
そしてある時、幻と実体の境界の結界の力で流れ込んできた外の世界の吸血鬼が幻想郷を支配しようと暴れまわり、力を失っていた幻想郷の妖怪たちの多くが吸血鬼の傘下に入ってしまった。
騒動自体は幻想郷で最も力のあった妖怪により力技で吸血鬼が叩きのめされ、契約を結び和解することで決着したが、これはマズイと考えた妖怪たちが大結界を管理する博麗の巫女に相談し、
妖怪が力を失うことの無いように決闘が行える、妖怪が人間を襲い易く、人間が妖怪を退治し易く、同時に人間の数も妖怪の数も減らさずに済む平和的な決闘のルールが考案され(スペルカードルール)、人間も妖怪も気軽に戦えるようになった。
結界内(幻想郷の中)を幻、結界の外(外の世界)を実体として分ける結界。この結界により外の世界で忘れられ幻想となった生き物や道具が幻想郷に流れ込むようになっている。
幻想郷と外部を分ける常識の結界。管理人は代々の博麗の巫女が担当している。物理的な結界ではなく論理的な結界であり、この結界は「思いを通さない壁」として機能し、同時に「思い」に影響を受ける。基本的に強力に遮断・隔離されているが、時折結界をまたいで人や物が結界の外から中に流れ込んだり、逆に中から外に出ることもある。神隠しの主な実行犯は結界を弄ることが出来る八雲紫だが、結界を管理している博麗の巫女も結界を緩めたり、幻想郷の中のものを外に出したりできる。
外の世界が科学中心の文化を持っているのに対して、幻想郷では精神・魔法中心の独自の文化が発達している。
妖怪の文化と人間の文化でもまた異なり、基本的に生きることにゆとりのある妖怪の方が生活水準や技術的には優れている。特に妖怪の山の河童たちの技術力は光学迷彩など外の世界の技術以上と思われる物も存在する。
近代、特に博麗大結界制定以後は人間と妖怪の関係は大幅に変化しており、人間が妖怪の住処に遊びに行ったり、妖怪が人間の住処に遊びにきたりと言ったことも珍しく無くなっている。しかし幻想郷のバランスを保つために形骸化しても、「妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治する」という関係を続けている。
幻と実体の境界の作用や、結界の事故により外部からの物や生き物の流入が時折あるため、閉鎖空間ではあるが意外と国際的な文化や外の世界の文化も入ってきている。紅茶や珈琲などの嗜好品もある他、サッカーが流行したこともある。標準語は一般的な日本語のままだが、スペルカードのカタカナ語の多さからすると英語も知れ渡っている可能性もある。
通貨として一円札の存在は明らかになっており、妖怪・人間問わず共通のお金として使われているようだが、幻想郷に金銭の発行や価値の管理を行う施設があるかが不明だったり、作中のキャラクターたちの会話でも円単位の会話しか存在しないため物価などの詳細は不明。
ただ「二円は高い」などの会話からすると、幻想郷が隔離された当時(明治時代)の物価に近いのかも知れない(一円札で大体現在の一万円程度の価値がある)。
幻想郷とは別の世界を「外の世界」と呼ぶ。現代はこの世界の事である。
基本的に「外の世界」は幻想郷とは接触できないが、外の世界で「幻想」となった物は幻想郷に流れ着く事がある。
「幻想」となっていなくても結界の不具合などで流れ着いたりする事がある。
紅魔館や守矢の神社等、私的な事情で建物ごと幻想郷にやってくる人達もいる。
外の世界から迷い込んできた現代人は「外来人」と呼ばれる。
つまり、俺達にもまだ望みはあるわけです。誰か俺を神隠してくだs(ピチューン
ただし、大抵の外来人は妖怪に喰われるか、のたれ死んでいる。運良く人間の里や神社にたどり着けなければ、「幻想郷の人間があまり減ると妖怪も困る」という条件に該当しない人間は格好の獲物で、そういった外来人の死者は無縁塚に大量に埋葬されている。
幻想郷内の主な地名、場所の一覧である。詳しくはこれらの個別記事を参考にされたし。
なお、表の真ん中にある地名は幻想郷の中ではないが幻想郷と行き来出来る、或いは幻想郷と縁がある地名。右側は旧作のみで登場した地名となっている。
魔理沙の発言からすると、標準語は日本語らしい。
暦は人間は我々と同じ太陽暦を使用しているが、一部の妖怪は独自の妖怪太陰暦を使っている場合がある。
また、第○季という紀年法が用いられており、日・月・星の三精、春夏秋冬の四季、火水木金土の五行と合わせ、例えば東方紅魔郷の異変が起きた年を第118季(2003年度)月と秋と木の年と表記する。
ニコニコ動画においては幻想郷に様々な人が迷い込む「幻想入りシリーズ」が人気を博している。
掲示板
2172 ななしのよっしん
2024/01/24(水) 02:32:52 ID: 5hhw5EkOK+
2173 ななしのよっしん
2024/05/07(火) 14:57:47 ID: aIWn2LLA/R
新作でまたくっきりしたのかあやふやになったのか…
2174 ななしのよっしん
2024/12/08(日) 00:18:55 ID: 5i3RkKILTo
紅魔郷の頃までは博麗大結界の設定が無いかあやふやで、現代社会の片隅にひそむ山奥の隠れ里みたいな書かれ方してた気がする。
あえてこの頃の設定で二次創作しても面白そう、あり得たかもしれない東方のもう一つのifみたいな。
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最終更新:2024/12/25(水) 22:00
最終更新:2024/12/25(水) 21:00
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