平均13センチメートルとは (ヘイキンジュウサンセンチメートルとは) [単語記事]

― 知ってる？　日本人って平均13センチメートルなんだって。

概要

平均13センチメートル は、
「桜才抄」「コスモスナウト」「平均13センチメートル」
の三編から成るオムニバス作品である。
主題歌は山崎まさよしの「One more time,one more chance」。

舞台となるのは、神奈川県にある私立高校の生徒会。
三人の少女と一人の少年との、ほろ苦く切ないラブストーリーを描いている。

優れた脚本と美しい映像が評判となり、
2010年に公開が始まると各方面から絶賛を受けた。

あらすじ

会計のスズ、書記のアリア、会長のシノ、そして副会長のタカトシ。

桜才学園の生徒会役員である四人は、いつも一緒にいる。
掛け替えのない、楽しい時を過ごす四人の少年少女。
そして少女達は、それぞれが少年への恋心を抱いていた。

しかし互いに互いを大切に思う気持ちから、誰もがそれを秘めたままにしている・・・。

桜才抄

スズは卒業後に留学することを目標にし、生徒会の活動と並行して勉強に励んでいる。小柄なことにコンプレックスを抱くスズは虚勢を張ってしまいがちで、タカトシの優しさにも素直になれない。だけどタカトシのことが好きな自分には気付いている。

その気持ちを押し隠すように虚勢を張り、生徒会と勉強により励むスズ。「留学するのだから、ずっと一緒にはいられない」。そうやって気持ちを押さえつけるほど、切なさが募っていくのだった。

コスモスナウト

お嬢様育ちで気立てのいいアリア。タカトシより一つ年上で、いつもお姉さんのように優しく接していた。ちょっと頼りないタカトシを可愛く思っていたが、その気持ちはやがて恋へと変わっていく。名家のお嬢様ゆえに卒業後の縁談もくるが、アリアが本当に好きなのはタカトシなのだ。

だけどアリアには分かっていた。親友のシノが、タカトシのことを好きだと。タカトシがそうであるように、シノもまたアリアにとって大切な存在。「自分が身を引けば、二人は幸せになる」。アリアは、自分の大切な人たちが幸せになる方法を選ぼうとしていた。

平均13センチメートル

才色兼備のシノは生徒からの信頼が厚く、模範的な生徒であろうとの努力は欠かさないが、頑固で融通の利かないところがある。そんな自分を分かっているからこそ、彼女にはタカトシの助けが必要だった。
二人で過ごす時間を重ねるにつれ、シノにとってタカトシは単なる右腕とは言えなくなっていく。二人が出会った春の日、一つの傘で帰った初夏の日、海で過ごした夏の日、文化祭を楽しんだ秋の日、一緒に雪を見た冬の日。季節が過ぎるごとに大きくなるのは、「来年の今日も、彼と一緒にいたい」という想いだった。

しかし、自分がいずれはタカトシと離れ離れになるのは分かっている。自分も悲しみたくない、彼も悲しませたくない。シノは、想いを告げられずにいた。

主要キャスト

スズ	矢作紗友里
アリア	佐藤聡美
シノ	日笠陽子
タカトシ	浅沼晋太郎

主要スタッフ

監督	金澤洪充
音響	高橋秀雄
主題歌	One more time,One more chance 山崎まさよし

備考

というのは全部うそですサーセン。以下は本当の概要

平均13センチメートルとは、新海誠監督によるアニメーション映画作品「秒速5センチメートル」と、氏家ト全原作の下ネタテレビアニメ「生徒会役員共」のコラボレーションによって生まれたMADに与えられる称号である。

「秒速」の持つほろ苦い切なさと、「役員共」の明るい下ネタ落ちのギャップを楽しむ……と思いきや、内容は役員共の中からギャグシーンや下ネタシーンを徹底的に排し、シリアスシーンやニヤニヤシーンを集めて構成された「きれいな役員共」の代表作の１つ。

偶然ではあるが、両作品とも舞台は小田急小田原線沿線。生徒会役員共は、小田急・相模大野駅周辺をモデルにした山田急・桜才学園前駅周辺。秒速5センチメートルは豪徳寺駅及び参宮橋駅周辺である。同じ沿線を舞台にし、美しい背景に彩られた映像という点では共通点があると言えるだろう。
ちなみに切ないラブストーリーという点で見た場合、そういった要素が生徒会役員共に全く無いとも言えない。例えば、スズは津田と二人きりだとデレちゃうぐらい好きなのに、津田がスズを異性として全く意識せず、アリアのおっぱいばかり見ているのとか。