成瀬は天下を取りにいく

『成瀬は天下を取りにいく』とは、宮島未奈による短編小説集、ならびにそれを原作にしたメディアミックス作品である。本項では、続編『成瀬は信じた道をいく』についても記述する。

概要

成瀬は天下を取りにいく
基本情報
作者	宮島未奈
イラスト	ざしきわらし
出版社	新潮社
発行日	2023年3月17日
成瀬は信じた道をいく
基本情報
作者	宮島未奈
イラスト	ざしきわらし
出版社	新潮社
発行日	2024年1月24日

宮島未奈による短編小説集。「ありがとう西武大津店」（『小説新潮』2021年5月号掲載）、「階段は走らない」（『小説新潮』2022年5月号掲載）に、書き下ろしの4編を加えて刊行されたもの。

収録作の「ありがとう西武大津店」は、第20回女による女のためのR-18文学賞において初のトリプル受賞（大賞・読者賞・友近賞）を果たした。

第21回本屋大賞、第39回坪田譲治文学賞、ダヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2023」小説部門1位など、数々のアワード受賞・ランキングトップ獲得をしている。

2024年1月24日には、続編『成瀬は信じた道をいく』が刊行。

2024年4月から5月にかけて、Audibleで『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』、オトバンクで『成瀬は天下を取りにいく』がオーディオブックとして配信開始。

2024年5月からは、『成瀬は天下を取りにいく』のコミカライズが連載スタートしている。

あらすじ

成瀬は天下を取りにいく

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない！

話題沸騰、圧巻のデビュー作。

特設サイトより引用

全6編。主人公・成瀬あかりの中学2年生夏～高校3年生夏までを描く。

No.	タイトル
1	ありがとう西武大津店
2	膳所から来ました
3	階段は走らない
4	線がつながる
5	レッツゴーミシガン
6	ときめき江州音頭

成瀬は信じた道をいく

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?

読み応え、ますますパワーアップの全5篇！

特設サイトより引用

全5編。主人公・成瀬あかりの高校3年生秋～大学1回生までを描く。

No.	タイトル
1	ときめきっ子タイム
2	成瀬慶彦の憂鬱
3	やめたいクレーマー
4	コンビーフはうまい
5	探さないでください

主な登場人物

CVは、オトバンク版オーディオブックのもの。

成瀬あかり　CV：山根綺

本作の主人公。

他人の目を気にすることなく、自由気ままにやりたいことをやる天才肌。

島崎みゆき　CV：緒方佑奈

成瀬の幼稚園時代からの幼馴染。

成瀬のことを見守るのが自身の務めだと考えている。

メディアミックス

漫画

WEB漫画雑誌『コミックバンチKai』ならびに『くらげバンチ』にて、2024年5月24日からコミカライズが連載中。構成はさかなこうじ、作画は小畠泪。2人共滋賀県出身、あるいは在住である。

オーディオブック

Audibleにおいて、『成瀬は天下を取りにいく』は2024年4月5日から、『成瀬は信じた道をいく』は2024年5月31日から配信中。ナレーターは声優の鳴瀬まみ。

また、audiobook.jp（オトバンク）において、『成瀬は天下を取りにいく』が2024年4月25日より配信されている。

関連項目

• 小説作品一覧
• 大津市 - 本作の舞台となった都市。
• 本屋大賞

外部リンク

• 宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』特設サイト
• 『成瀬は天下を取りにいく』 - コミックバンチKai
• 『成瀬』シリーズ - Audible
• 『成瀬は天下を取りにいく』 - audiobook.jp