新磐田スマートインターチェンジとは (シンイワタスマートインターチェンジとは) [単語記事]

新磐田スマートインターチェンジ（新磐田SIC）とは、静岡県磐田市にある新東名高速道路のインターチェンジである。

概要

2021年 7月17日に開通したインターチェンジ。ETCのみに対応。磐田市の北部（豊岡地区）に位置し、周辺には里山が広がるほか、いくつかの工業団地がある。静岡県道40号掛川天竜線と接続している。

南には茶畑が広がる磐田原台地があり、北に少し車を走らせると、獅子ヶ鼻公園など自然豊かな山間部に入る。

当初は2017年開通を目指していたが、軟弱地盤の影響で工事が遅れ、2021年開通となった。

円形の道路である「ラウンドアバウト」と「環道型退出路」が組み合わさったインターチェンジになっている。東名・新東名でのラウンドアバウト・環道型退出路の採用はこのインターチェンジが初となる。

形状の独特さから「ゼノブレイドの神剣モナド」と言われることもある。

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上写真の奥がラウンドアバウトであり、手前が環道型退出路である。奥の円形道路と手前の円形道路は、以下の項に示すように役割が異なる。

なお、奥のラウンドアバウトは遠近法的に小さく見えているだけであり、実際にはもっと大きい。

交差点が円形の道路による接続になっているものを「ラウンドアバウト」という。従来はヨーロッパでよく見られ、2010年代後半以降は法改正により、日本でも増加傾向にある。

日本の場合、ラウンドアバウトに入ってきた車は左折し、時計回りに進んだ後に進みたい道路の分岐で左折して退出する。

事故が少なくなるほか、ラウンドアバウトに入ってくる道路が進行方向へ角度をつけているため、逆走しにくいとされる。また、交通量が少ない場合は渋滞の抑止になるともされている。

←東京　　　↓北　　　名古屋→

新磐田スマートインターチェンジの場合は、下り線側（東京から来た道路・名古屋に向かう道路）にラウンドアバウトが設置されている。正確には一時停止しなければならないため、「徐行して入る」という仕組みとして規定されている道交法上の「環状交差点（ラウンドアバウト）」ではないが、それ以外にこのような交差点を指す用語がなく、公式資料でも「ラウンドアバウト」と呼んでいる（参考）ため、当記事では「ラウンドアバウト」として扱っている。

途中でUターンするために設けられた円形の道路のこと。常時使用される交差点ではなく、有料道路の場合はゲートで仕切られていることが多いため、厳密にはラウンドアバウトではないが、「ラウンドアバウト型退出路」等と言われることもある（参考）。

通常時は料金所として機能している。通常のインターチェンジとは異なり、入れるのは１台ずつで、前の車が通過するのをバーの手前で待つ必要がある。二輪車の場合も、１台ずつ進入することになる（並列は不可）。通常時には下画像の黄緑色のバーが開閉する。

基本的に上記画像の濃い緑色のバーは閉まっている（なお、色はあくまで便宜上であり、現地のバーの色は異なる）。

誤って進入してきた車が、退出路手前のインターホンで係員の人に伝えると、濃い緑色のバーを開けてもらって、退出路を通行することができる。

あくまでここを通行できるのは「ETCカードのエラー」「間違えて入ってしまった」などやむを得ない状況だけであり、わざとやるのは係員の人に迷惑なのでやめましょう。

この型の退出路は2021年 7月時点では常磐道の水戸北SIC、中央道の座光寺SICなどがあるが、まだ数は少ない。当初の計画では新磐田SICの退出路は環道型ではなかったが、後に変更されたようだ。

磐田市北部（豊岡地区）のアクセスに最も向いたSICである。特に、SICに隣接する新平山工業団地のアクセスが開通後に大幅に向上した。また、当SICができる前に名古屋方面からこの地域を目指す場合、西隣の浜松浜北 ICで降りて、天竜川を渡るために飛龍大橋・浜北大橋まで迂回しなければならなかったため、この点でも便利になった。